かつては時間が空くと、恩田の東急長津田工場＆テクノにしばしば通っていたものですが、いろいろと多忙のため、気がつけば3年以上ご無沙汰になっておりました。しかし最近は、8500系の廃車が本格的に再開され、恩田送りになった車両がどうなっているか気になるところでもあります。そこでこのたび、非常に久しぶりに恩田を訪ねてみたところ、8642Fの一部が未だ搬出されずに放置されていました。とりわけ、渋谷方先頭車のデハ8642と、VVVF車のデハ0802が辛うじて残っていたのは嬉しいことでした……。
ある形式・系列の廃車が本格的に始まった（再開された）とき、メカニズム的にいろいろと特殊な車両から先に廃車されるのは世の習いと言えますが、8642Fはとりわけクーラーカバーの違いとか、VVVF+交流モーター音とか (界磁チョッパ車と隣り合わせた車端部に座ると、不協和音めいた走行音がいとをかし……)、強烈な存在感を放っていただけに、晴天下の恩田でその最後の姿を目に焼き付けることが出来たのは、寂しいものの幸いなことでした。
8642F、どうもお疲れ様でした。さようなら……。