中国では経済発展に伴って鉄ヲタ趣味が台頭し、鉄道模型いじりをする余裕がある中間層が生まれつつも、これまで中国の鉄模の主流を占めていたのはHOで、日本と同様必ずしも十分に広いとは言えない住環境には余り適していないのではないかという印象があります。そして、マイクロなど中国で生産するメーカーのB級品が中国の模型屋で安く売られ、日本型車両のN模型が中国の鉄ヲタの間で愛好される向きがあったと側聞しております。
そこで、このように明確にあらわれつつある市場に向けて、中国地場メーカーが次々に現れているところですが、まずは超メジャーな客レや罐から入って行くという傾向がありました。しかし一方で、中間層が利用する列車としては、高速鉄道CRHが占める比率が急速に高まっていたのも事実です。
このような流れに沿って、このたび新興メーカーKUNTERから、ついにCRH380AL (E2系→CRH2の発展版) が発売されることになりました!
もっとも、ここしばらく模型いじりから遠ざかり気味であった私にとって、このことは寝耳に水。このたびようやく久しぶりに鉄模イベントに参戦……というわけでJAM会場を訪れ、当てもなくフラフラとショップ・企業系ブースを彷徨っていたところ、ポポンデッタの一角に特設ミニブースを出していたKUNTERのCRHが目に入って超びっくり仰天!!
何だかブラブラした先頭車のカプラーや (重連対応ということでしょう) 貫通幌には一抹の不安を覚えつつも、基本的にはとても良く出来ているように見え、エンドレス線走行もなかなか快調なようです。また、日本や台湾のメーカーに準拠した模型ケースも好感が持てます。
そこで担当者氏(配付していた名刺からして社長氏)に中国語で訊いてみたところ、このたびポポンデッタを代理店として本格的に日本に進出し、このCRH380AL・3連も今月末に1万数千円で発売開始するとのこと! また、3両だけでは短すぎるのでは?と振ってみたところ、当面は生産能力の関係もあって基本編成3連を出し、年末以後中間車セットを出したいとのことでした。
というわけで、最近中国には行っていないので380ALにも乗ったことはないものの (汗)、これは買うしかないでしょう……! そして、あんな妄想やこんな妄想も湧き上がって来ます……。
こんなに攻めている模型ポスター、初めて見ました (驚)。