険しい奥武蔵の山と谷間を急カーブとトンネルで貫き、まるで手品のように巨大ピラミッド・武甲山の麓に抜ける西武秩父線は、最近西武秩父駅の日帰り湯「祭の湯」オープンを核とした西武秩父駅の全面大改装、チ○○特急もとい「La View」の登場、そして芝桜やアニメ聖地巡礼などなどで夙に注目されるところとなっています。そういえば、三峯神社の雲海を眺めるための夜行列車ツアーなんてのも現れました。さらには、小田急線内にも西武特急での秩父観光を促すポスターが貼られるなど、昔は全く考えられなかった展開もあり、まぁ世の中移ろい変わるものです。
そんな西武秩父線がこのほど開業50周年の節目を迎え、来月には新101系を使用した臨時電車が飯能〜西武秩父間で運行されるとのことですが、西武秩父線が50周年ということは、山岳区間での安定運行に意を注いだ101系が登場してからも50周年! そして、新101系にモデルチェンジして以来40周年でもあります。既に池袋線・新宿線の運用から離脱しているとはいえ、ついこの間まで (?) 池袋や高田馬場で見かけていたような気がしますし、新101系の西武残留組は車内が完璧にリニューアルされていますので、もう101系50周年、新101系40周年なのかと驚くばかりですが、視点を変えればこれほど安定した性能の傑作車両はなかなかない、ということなのでしょう。支線で走る分には、性能とサービスの両面で何の不足もないと思いますので、末永い活躍を望むばかりですが、今後新2000系が新宿線を追われるようになったら新101系にも動きが生じるのでしょうか?