地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄JR直通開始の朝 (2) E233系特急

2019-12-01 11:09:00 | JR発足後の車両


 昨日から始まった相鉄・JR直通運転のうち、相鉄側から発車する埼京線E233系の記念すべき一本目は、海老名6時28分発の大宮行き。既に相鉄側に送り込まれていたE233系がかしわ台から出庫して、海老名からいざ走り出した時間には、ちょうど日の出の頃を迎えて丹沢が最高に美しいモルゲンロートに染まり始め、埼京線E233系の相鉄直通を個人的に祝うには最高のお膳立てが揃いました。そしてカーブの奥から緑帯の編成が迫り、無我夢中で激写……! この記念すべき一本目の列車に、正面のLEDが切れにくい新造編成を充当して下さるという神対応もあって (運用担当者の方が意図されたかどうかは全く分かりませんが)、紅い丹沢をバックに、JR通勤電車史上初の「特急」(※) が駆け抜けて行くという、究極のシーンを撮ることが出来ました……!



 その約13分後に現れた二本目のE233系は、正面のLEDと一眼レフとの相性が誠に悪いタイプの編成で、表示は縦方向に切れ切れ (苦笑)。まぁ良いです。一本目が最高に上手く撮れましたので……。
 何はともあれ、このような線路配置と背景の風景の組み合わせは、埼京線にも川越線にもありません。疑いもなく、紛れもなく、相鉄の相模大塚駅そのものです。かつては厚木基地に出入りする米タンがED10に牽かれながらのんびりと入換を行い、私が小坊〜中坊だった頃には数え切れないほどチャリを飛ばして飽くことなく眺め続けた相模大塚。そして幾度となく相鉄ヲタを唸らせる撮影会が開催されてきた相模大塚……。そんな相模大塚の構内を、JRから直通してきた電車が颯爽と駆け抜けて行く時代となったのです。願わくば、このような光景を103系か205系で眺めてみたかったものですし、競演する相鉄の電車も先日引退した7000系よりも前の世代の車両であって欲しかったものですが、余り贅沢は言いますまい。
 というわけで、相鉄線内でのJR編成初撮りに大満足した後は (しかし気温は1度台で寒かった!)、これまた記念すべき海老名発川越行きで全区間乗り通すべく、海老名に向かったのでした。

(※) 国鉄時代には、阪和電鉄→南海山手線を戦時買収した阪和線で、戦後の一時期、旧型国電使用の料金不要特急が運転されていましたが、高度成長期以来の国鉄・JR通勤型車両の「特急」表示は疑いもなく、相鉄線内での特急扱いが初めてです。