地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄JR直通開始の朝 (3) 10000系

2019-12-14 10:58:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 相鉄とJRの直通開始から早いもので2週間となりましたが、新線には定期券の切り替え都合で直ちに客がつくわけではないためでしょうか、それとも相鉄沿線民のお出かけ需要は元々圧倒的に横浜駅経由であるためでしょうか、様々な要因が複合することによって、直通列車はそれほど混んでいない印象です。朝から午前中の新宿方面行き、そして夕方から夜間の海老名行きでは、概ね椅子が埋まって若干の立ち客がいる、という程度でしょうか。京急・東海道・横須賀・湘南新宿・東横・田都・小田急の混み具合を思えば、まぁ夢みたいな話ですし、まったりした雰囲気の車内のまま、鶴見と武蔵小杉の間をダラダラ流す列車に揺られてみれば、何気に行き先不明のミステリー列車に乗っているかのような気もします (笑)。



 一方、直通開始にあたって相鉄の列車の本数や乗務員の数が大きく増えたわけでもないことから、横浜〜西谷間の列車は事実上の減便となっており、かといって客が急に直通線に流れて減ったわけでもないため、狭い横浜駅はいっそう凄まじい人人人で溢れかえる事態となっており、以前はラッシュピークの一部の急行で見られたのみの激しい混雑が、下手をすると快速や各停にも波及しているのだとか。また、これまで長年にわたり、相鉄沿線民が横浜に向かう場合には、二俣川以遠の各停利用者が二俣川で優等列車に乗り換える他は、総じて「乗った駅からそのままダイレクトで横浜へ」という乗り方に慣れきっているため、二俣川のみならず西谷でも乗り換える可能性というものを全く脳内に想定しておらず、したがって折角相鉄のスジ描き屋氏が苦労して緩急接続に手を尽くしても、西谷で乗り換える客は余りいないという雰囲気です。
 ともあれ、今回のダイヤ改正は余りにも相鉄にとって巨大な変化であり、さらに2年後には東急との直通も始まって激震が続くことになりますが、当初は誰も乗っていなかった大江戸線やTXもいつの間にか混み混み路線に変貌し、それとともに客も新たな路線網の現実に適応して行くことになる、というパターンがここでも繰り返されることになるのでしょう。
 というわけで、相鉄新時代の夜明けの中に佇むマンケーの画像をアップしておきます。長野送りとなって機器更新中の編成もそのうち戻り、YNB化されるわけですが、同じような改造がマンケー全編成に及ぶとされていますので、今までは個人的に割とどうでも良かった現行色のマンケーもこんな感じで撮影出来て良かったかな?と思っております。出来れば新7000系の方が良いですが……。