近鉄では間もなく「ひのとり」が運行開始ということで、本当に楽しみですね。とはいえ、80000系大量増備の結果、12200系の廃車が進むことになるわけで、さらに80000系の増備が一段落すれば、長らくほとんど増備が止まったままの一般車両にもテコ入れがなされるでしょうから、近鉄電車は新たな激動の時代へと入って行くことが予想されます。
そんな中、相対的に車両の動きが緩慢な (?) 1067mmの南大阪・吉野線でも、いずれ16000系の次の特急車が現れることになるのでしょうか。その前に、現役車両は新塗装になりましたので、もうしばらく活躍を続けることになりそうですが……(南大阪線ご無沙汰 ^^;)。
というわけで、16000系の旧塗装車を楽しもうと思えば大井川を訪れるべし、という時代となりましたが、合計3編成が導入されて元養老線の421+571 (元名古屋線特急6421系) を置き換え、釣掛党の恨みを買いつつ (^^;) 大井川の主役として君臨していたのも今は昔……。16001Fは既に廃車解体となり、16002Fは昨年夏の訪問時、不調につき休車となっていました。そういえば、16001・16002Fが大井川に来たのは1997年ということで、既に約20年の歴史を経ており、それだけ老朽化が進んで部品取り用に回ってしまったということなのでしょう。
辛うじて現役な16003Fは、ご覧の通りのやつれ具合ながらも、走りっぷりやクーラーの効きはほどほどという感じで、トーマス景気や中国人観光客殺到(静岡空港が近くにあるため)もあって満員御礼な客を乗せて快走していました。そんな姿を眼にして、かつて421+571に向けていたのと同じ熱い視線を、16003Fに注がずにはいられないのでした。