地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鎌倉街道徒歩鉄録 (4) 相鉄8000系

2020-03-16 20:35:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 東海道線を横切った鎌倉街道上道は、しばし東海道線・小田急江ノ島線・横浜市営地下鉄青線に囲まれた起伏の多い地域を縦断します。結構駅から離れた、神奈中バスのみが頼りな地域であるため、東京駅から50km圏内であるにもかかわらず結構田舎臭い雰囲気が広がっていますが、その一角にはかつての横浜ドリームランドの象徴・ホテルエンパイア改め横浜薬科大学図書館もあって、非常に目を惹きます。そのすぐ下を鎌倉街道上道が通っているため、もしドリームランドのモノレール遺構が残っていれば是非立ち寄りたいところでしたが、今は跡形もなし。やがて湘南台駅周辺の都会が見えて来ますと、隣接する横浜市営地下鉄青線と相鉄いずみ野線をくぐり、ゆめが丘駅の西400mくらいの所を通りますので、ついでにゆめが丘駅に寄り道し、記念に「ゆめきぼ切符」を購入がてら、しばし定番のホーム先端で撮影してみました。



 相鉄いずみ野線は、昨年のJR直通開始ダイヤ改正の結果、空気輸送だった日中の特急が廃止され、昼間はほぼ約10分間隔で各停が走るのみとなっています。それすらも、いずみ野・いずみ中央あたりから先は超空気輸送だったりしますが……(訪れた日は、慶應湘南藤沢キャンパスなどの沿線大学が春休みなことも拍車をかけていたのかも知れませんが)。
 そんな中、相次いでやって来たのが、青オレンジ帯の8000系。旧6000系を置き換えるために登場してからあっという間に約30年、未だに新型だと思っていた8000系ですが、今後の20000系新造計画に照らしても、どう見ても新7000系と同様に、一部の編成が廃車となる運命です(既に、衝突事故で台枠が歪み全車廃車となった8707Fという存在もありますが……)。その一方で、8709FのようにYNB化の対象となり延命される編成もあります。というわけで、いま8000系は、新7000系と同様に最も注目すべき存在であると言えます。
 今回の短時間の撮影では、先日離脱し休車となったという(したがって廃車の可能性が高い)8702Fが偶然やって来ましたが、もしかすると別れを告げに来たのかも知れません……。