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ヤンゴンからバゴーへの日帰りの際に眼にした衝撃的 (?) シーンの数々をアップし終えたところで、さて次はミャンマー・オリジナルの機関車や客車をアップしようか、それとも日本中古DCをアップしようか迷ったのですが、ここは最大のお目当てにして、かつ多くの読者の皆様にとっても注目の的であろう日本中古DCの現状報告を先にすることにしました。「鉄は熱い内に打て」「楽しみは後にとっておく」という金言のいずれを優先させるかを考えたとき、やはり動向が流動的な車両の現状を取り急ぎ語っておく方が良いのだろう……と思いまして (^^;)。
というわけで、滞在中ヤンゴンで撮影できた日本中古DCの一発目は、キハ52 110改めRBE5011です! 個人的には誠に遺憾ながら、長年盛岡支社で活躍してきたキハ52・58に乗って撮る機会はなかったのですが (花輪線で乗ったことがあるのは「よねしろ」の秋田キハ58のみ)、そのミャンマー輸出シーンを川崎界隈で撮影して以来激しく情が移り (笑)、何としてでも彼らの熱帯での活躍を記録し、かつ乗って楽しみたい……と思った次第です。しかし、不調時の交換部品がそもそも不足し、多くの日本中古DCが使い捨てに近い使われ方であるといわれる中、ミャンマーに移って数年経つキハ52・58も、何時ヤンゴン界隈での運用から離脱してもおかしくなく、この訪問は実にギャンブルのようなものでした。
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とはいえ実際にヤンゴンの地を踏んだ以上、まずは沿線で張り込んで、実際の運用がどうなのかを確かめるに越したことはありません。そこで活動初日、朝8時のネーピードー行急行を激写したのち、次第にジリジリと暑くなるのに耐えつつ線路脇で待ち続けたところ、公務員等のラッシュアワーに当たる午前9時過ぎ、客を満載したRBE5011=キハ52 110がマンダレー方から目出度く登場! v(^O^)v もっとも、オリジナルのトレーラーを僅かに1両牽引した2連に過ぎず、日本中古DC2両+トレーラー1~2両の合計3~4連でやって来ることを期待していた私としては、かなり拍子抜けな展開でもありました (汗)。まぁ、確実に来てくれればそれだけでも有り難いと解釈できるかも知れませんが、一方で「そこまで調子が悪い車両が多く、短編成化を強いられているのか……」という現実を見せつけられているようでもあります。実際、滞在中ヤンゴン界隈で稼働していたキハ52はこの1両のみ……。他にトレーラー扱いの稼働車すらありません (車両工場の奥で整備中のキハ52は見かけましたが……苦笑)。
何はともあれ、ヤンゴン中央駅から折り返して来たキハ52をド順光で目出度く激写出来たということで (1枚目)、活動2日目は主に「乗る」一日とすることにしまして、朝8時のネーピードー急行を撮影した後はヤンゴン中央駅に向かい、しばしラッシュの雑踏を眺めながらキハ52の来臨を待ったのでした。すると……午前9時過ぎに目出度く登場!! 当初はそれが定刻での運転なのか、固定運用なのか変動運用なのかも不明でしたが (滝汗……9時前後のラッシュアワーにおいて、活動初日は日本DCの2番目、2日目は1番目に現れましたので……)、2日ともヤンゴン中央駅出発は9時50分。そこで、日本中古DCは一旦ある運用に入ると、しばらくの間その運用に固定されることが分かった次第です。
そんなこんなで、9時50分発のティラワ支線~東大学支線直通・東大学 (※) 行きに乗り込んで、いざ熱帯のキハ52の旅出発進行! 出発前には機回しが行われますが、2枚目の位置で20分ほど長時間停車してくれたおかげで、「これは夢では?」としか思えないほど究極のキハ52個人独占撮影会勃発!\(^O^)/ ミャンマー国鉄各列車の所定ダイヤからのズレは、タイほどではないにせよ慢性的で (始発は割と正確)、他の列車との関係上毎日この位置で長時間停車するとは限らないと思われるだけに、とにかく激しくラッキー過ぎました……♪♪
※ヤンゴン市内から相当離れた枝線の先の、農村に囲まれた草深い終着駅は、それぞれ東大学駅・ダゴン大学駅・コンピュータ大学駅ということで、いずれも大学であるのは一見何やら奇妙です。これはひとえに、1988年の八月革命 (民主化運動) の原動力がラングーン大学の学生であったことに苛立った軍事政権が、ラングーン大学の学部教育を廃止し、その機能を都心から遠く離れた場所に移すべく、これら三大学を設立して通学の足を整備したことによるもの。しかし今や、1988年の民主化運動以来圧倒的な支持を集め、長年ビルマ (ミャンマー) 民主化運動の象徴となってきたアウンサンスーチー氏が間もなく訪日するということで、感慨深い話です。
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