富士急の車両は長年、自社発注車と国鉄JR・小田急・京王からの譲受車が並存していましたが、自社発注車は1980年代に3600形、1990年代に3100形が廃車となって以来、115系の民鉄2扉バージョンとも呼ぶべき5000系が孤軍奮闘する状況が続いてきました。とりわけ中央東線から115系が撤退してからは、いくらトーマス化されてしまったとは言え、古き良き中央線ボックスシートの旅風情を感じさせる車両として貴重な存在でしたが、そんな5000系も早いもので新造から44年、ついに老朽化と、2両では全然足りないほどの外国人観光客激増の波が重なったことで、本日を以て引退することとなりました。険しいカーブと急勾配が続く富士急での車生を全うするということで、本当にお疲れ様でした……。
富士急公式HPによりますと、今後は再整備のうえ下吉田駅に保存されるとのことですが、果たして1両か、それとも2両か……。標準塗装とトーマス各1両の保存ならベストでしょうが、元165系の2000系も、パノラマ顔のフジサン特急イラスト車が1両保存されているのみですので、まぁトーマスを1両だけでしょうか。それでも、なかなかロケーションが良い下吉田駅にて保存されるだけ幸運であると言えましょう。そして当面の焦点は、2000系との位置関係でしょうか。並びになるのか、縦列か、それとも14系の北側になるのか……。並びであれば結構感動的なのですが、その場合には2000系の位置も少々いじることになるでしょうか。
そういえば、以前5000系の鉄コレが量販店で塚になっていた頃、余分に買って塗装を剥がし、スカ色を塗ろうと画策していたのですが、全く未完成のまま放置しているのを思い出しました。今般の引退を機に、また手がけてみようかと思うのですが、思うばかりで時間がないのもまた実情です (トホホ)。
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