地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

終焉迫る岳南鉄道貨物・新塗装ED403

2012-03-14 00:00:00 | 貨物列車 (民鉄)


 岳南鉄道を訪れた昨年末のとある日は、基本的にED402が吉原~比奈間を往復する本務機であったのですが、午前中に吉原から到着する703レは単機、704レは……一緒に連れて行った甥っ子をいつまでも空きっ腹にさせておくわけにも行かないためメシ屋に入って撮影せず……(^^;)。さらに705・706レも、甥っ子を371系に乗せる都合上撮影出来ませんでしたので、結局ED402がワムを繋いでいるシーンは1カットも撮らなかったのでありました (汗)。まぁ、このときの訪問における最大の目的は、「どこでも良いから鉄道シーンを見に行きたくて仕方がない」小学生の甥っ子に、一度は比奈の「ワムのある風景」を見せておきたかったためでして、既にED402+ワムという編成は撮ったことがあり「まいっか」という感じです (笑)。
 その代わりに、比奈で忙しく入換に従事していたのは……新色のED403!



 周知の通り、ED403は荷主である大○和製紙吉○工場のアピールのため、前回の検査入場時にレッド+アイボリーの塗装が鮮烈な姿に衣替えしており、これはこれで個人的に「何だか産業機っぽくて良いなぁ~♪」と思っていたのですが、昨年初夏には葡萄色+アイボリーの新色へと衣替え! 恐らく葡萄色はED402との共通化を図ったものと思われますが、シックな気品が薫り立つようで非常にシブい……!
 そんなED403が、間もなく全廃の憂き目に遭う青ワムをジャラジャラと連結し、冬空の下ホイッスルも高らかに行ったり来たりする光景は、とても間もなく岳南貨物が終焉を迎えるとは信じられないほどの活き活きとしたものでした……。今週末の貨物廃止に伴い、この塗装が貨物列車の先頭に立っていたのは僅か数ヶ月ということになってしまいますし、今後計3両のELの処遇が保存・廃車のどちらになるのかも分かりませんが、果たして再び晴れ渡った比奈にてED40の勇姿をのんびりと味わうことが出来る機会は来るのでしょうか?
 ともあれ、富士山麓における戦後の製紙業の発展とともに走り続けた岳南貨物が、不況・IT化による紙需要の減少・JRFの施策変更といった複合的要因により消えて行くことに、改めて歴史の無常を痛切に感じると同時に、松本電鉄のダム建設輸送終了に伴い富士山麓に居所を移して以来長年主力として活躍し続けたED40の功績を讃えたいと存じます。

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2 コメント

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Unknown (モハメイドペーパー楠居)
2012-03-14 22:05:34
 私は今日、行ってきました。かなり人はいたけど、罵声、怒声はなく、みなさんゆったりと撮影していました。

 大賑わいの比奈に比べ、岳南富士岡はほんの数人。ED403とED291が、うまく重ならない位置に止まっていました。

 富士山は見えなかったけど、15時過ぎの岳南原田では、コキ4両の先頭についたED501を絶好の条件で写せたのが、一番の収穫です。
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Unknown (おっとっと)
2012-03-14 22:40:57
>モハメイドペーパー楠居さま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます。
 今日行かれたとのことですが、大賑わいながらも平穏であったとのことで少々安心しました。最終日まで何とか無事に運行がなされ、静かに(?)別れを惜しむものであって欲しいものですね。
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