琴電旧型車の廃車計画は誠に残念な話ではありますが、どうやら丸窓を復活させた300号のみ仏生山の入換機械扱いとなるようで、デカともども仏生山イベントの際のスター的存在として陳列されることになるでしょう。何とも有り難いことです。
一方、丸窓といえば上田交通5250形ですが、この車両は既に引退してから33年……。本当に遠い昔となりました。それでも、全車静態保存されているのは奇跡的なことであり、それだけこの電車が長年塩田平の原風景として馴染んでいたのでしょう。
そこで周知の通り、そんな5250形のイメージを引き継ぐ者として、上田電鉄では7200系と1000系に上田電鉄旧塗装と丸窓をラッピングし「まるまどりーむ」として走らせて来ましたが、7200系については昨年の春を以て廃車となり、1000系に後継を託しています。今般の琴電旧型車をめぐる報に接し、そういえば昨年3月末に長野日帰り遠征をした際の上田でのカットが未アップであったことを思い出しましたので (超滝汗)、引退間際の7205編成をアップしてみましょう。
朝は長野駅で国鉄型車両を満喫し、午前中は長電、午後早い時間はしな鉄……という濃厚過密スケジュールをこなしつつ、最後の訪問地である上田に着いた後は、とりあえず下之郷へ。公開されている運用によると、7205編成は午後遅い時間から動き出して夕方のラッシュアワー (?) をこなすということで、これは間違いなく下之郷駅東側の側線に留置され撮りやすいだろうと判断したためです。果たせるかな……7205編成は辛うじて駅上屋の影が当たらず、最高に素晴らしいド順光の中で佇んでいました (*^^*)。そこでしばらく、同行していた甥っ子とともに2名だけの撮影会をエンジョイしたのち、いよいよ出庫で上田方に動き出し……とにかく連写連写連写! (笑) やっぱ7200系最高、紺白ツートンの上田交通色最高……ということに尽きます♪
そこで精力を使い果たして力尽きるわけには行きません。下之郷駅北の踏切までダッシュして、今度は田んぼの脇のデコボコ道から後追いゲット! 鉄道撮影とはスポーツである、とはよく言ったものです……。
その後は下之郷と別所温泉の間で夕暮れの電車風景を撮影し、別所温泉から7205編成に乗って上田駅に戻ったのですが、丁寧に木目模様がラッピングされ、5250形の車内イメージを再現した車内に心地よさを感じながら、「嗚呼……こうしてまた一編成、7200が消えてしまうのか」という惜別の情が湧かずにはいられないのでした。しかし、恐らく部品は豊橋か大井川に渡ったことでしょう。各地に散った同型車をより延命させるために、先に廃車になる車両がドナーとなる……最早超古典釣掛式電車のようなハンドメイドによる部品補充が効かない高度成長期以後の電車においては避けがたい運命なのかも知れません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます