地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新ヤンゴン熱鉄記 (27) 一般客車近郊客レ2

2014-12-12 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 このたび電撃的に旅客営業を開始したヤンゴン臨港線には、何とロングシート化された三陸36形が充当され、今の季節は厳寒な東北のリアス式海岸に沿って走っている車両が、強烈な酷暑のもと大英帝国の栄華を物語る石造建築の脇を走るという珍景が展開し始めました。いやはや……一体何処に線路が埋もれていたのやら……。併用軌道的なところを走っているシーンに至っては、昨年ストランドホテル周辺をうろついた際に全く線路らしきものを見かけなかっただけに、あらためて自分自身の不覚を感じております (^^;)。とにかくまぁ、ナゾの臨港貨物線の華々しい復活、恐るべし……。
 いっぽうヤンゴンには、個人的に未だ素性がさっぱり分からないナゾ列車があります。それがこちら……急行用客車の中に1両だけ環状線用ロングシート客車を組み込んだ6連!



 しかもこの列車の牽引機は、ヤンゴン界隈のローカル列車としては珍しいDF1600のオレンジ罐! 一応ヤンゴン界隈では他に、ピィ本線の鈍行列車でこの罐を見かけますが、中央駅の東側ではほとんど見かけず、編成構成と合わせて非常に特異な列車です……。
 そんな印象に輪をかけているのが、この列車の運行ルート。環状線の線路を通ってやって来ることから、ヤンゴン環状線の列車の一つなのだろうかとも思うのですが、環状線列車は日本中古DCでなければ基本的に水色とダークグリーンの環状線客車(一部特別車として急行塗装あり)で来るはずですので、こんな感じで6両中5両がボックスシート急行用客車であるというのは異様です。そしてヤンゴンに到着しますと、一旦客車区に入って昼寝してしまいますので、撮影チャンスは朝夕各1回というレアさ!(夕方の列車は他の列車を撮影する都合で撮っていません) だからこそ、この列車を見かけるたびに、「一体何処が始発なのだろう」と、さらなる疑問のドツボに落ちて行く……(笑)。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おっとっと)
2014-12-14 11:46:25
>RBEまにあさま
 こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
 なるほど……これもマラゴン機関区所属の罐なのですね。そして確かに、na運用とこの運用はインセインには向かわないことから、ヤンゴン客車区所属と考えるのが順当なのかも知れないですね……。
 しかし、今後ヤンゴン中央駅再開発が始まれば、今のヤンゴン客車区とRBE工場が一体何処に移転するのか気になりますし、na運用とこの怪しい運用がどう変わるのかも興味深いところです。
 とにかくご覧の通り、環状線の線路からやって来て中央駅の7番線に入ろうとしている編成……どう見ても環状線の列車であるとしか思えないのですが、環状線の途中から分岐するナゾの支線があるという話は聞いたこともなければ、Google Mapで確認することも出来ず、やはり朝夕だけの輸送力列車兼サービス列車を兼ねた存在なのでしょうか……?? あれこれ考えても、ビルマ語が分からないため結局さっぱり分かりません (汗)。
返信する
Unknown (おっとっと)
2015-09-06 21:25:21
>RBE迷さま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 なるほど、この列車は東郊へ向かうNa運用と同じく、環状線東半分の輸送力列車として機能しているのですね……。しかし、昼間は客車区で昼寝してしまうのは、返す返すもったいないことです。
返信する

コメントを投稿