地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

過渡期の上信電車 (2) クハ303と107系

2019-09-22 11:45:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 先日、池袋中華街のとある中国料理店にて、いつもお世話になっております「あまのじゃく」様及び「きえふにいさん」様と小宴を開いたのですが、表向きの名目はきえふにいさん様のご体調回復祝いでした (おめでとうございます♪)。しかしその実態はと申しますと、我々を除けば中国人客ばかりで、ここは大陸のどこかの田舎町……としか思えないほど大盛り上がりな叫び声が響きまくる中、香辛料ギンギンな串焼きや炒め物をつつくという、「女子供はすっこんでろ」そのもののハードコアさに満ちたヲタ宴会となったのでした。話題は勿論、鉄ヲタ・カメヲタにしか理解出来ないような内容ばかり! お二人にはどうもお世話になりました!



 というわけで、あっという間に20日以上前の話になってしまった、あまのじゃく様のお声がけによる上信ビール電車乗車のついでの撮影記録の続きです (原理主義的西武ヲタでおられるきえふにいさん様も例年ならご参加ですが、今回は病み上がり直後のためご欠席)。貸切電車利用客のみ立ち入ることが可能な上信本社ビル及び本社前舗装スペースからは、107系改め700形2本目のデビューに伴い運用から離脱したばかりと覚しきクハ303と、上信対応改造を控えてJR時代の姿のままで残る編成が並ぶという、最高に貴重なシーンを楽しむことが出来ました……☆
 今回上信は6編成の107系を譲り受けたわけですが、そのうち1本は部品取り車としてこの姿のまま朽ちて行くのか、それとも全編成がデビューするのか注目されるところですが、先日の宴では「西武401・701・801系改め150形以来、上信は部品取り車を確保していない。西武で廃車解体された車両から部品を取っているためだろう。そこで今回も、部品は既に解体された車両から確保しており、6編成デビューとなる可能性が高い」という結論になりました。したがって、JR塗装のまま放置されている状態は期間限定となるものと思われます。10年、20年……の後に画像をHDから漁ったときに、恐らく「をを〜こんな過渡期もあったなぁ!」と唸ることになるでしょう。

駿豆線7502編成・お誕生日HM姿 (汗)

2019-09-21 10:56:00 | 地方民鉄 (東海道)


 伊豆箱根鉄道駿豆線の中でも、最豪華スペックにして正面のゴールドも麗しい7502編成は、駿豆線大当たり編成として末永く沿線民とローカル線ヲタを喜ばせつつ快走してくれるだろうと思いきや、周知の通り『ラブライブ!サンシャイン!!』ラッピング電車の続編「Over the Rainbow号」となり、嬉しいのはアニヲタとアニヲタ兼業鉄ヲタだけとなってしまいました。そんな7502編成は、この9月19・21日に登場人物の誕生日を迎えたことから、特製ヘッドマークを装着して運行されています。



 そんなことはつゆ知らず、先日東海道を芦ノ湖から沼津まで歩き、汗を拭き拭き三島広小路駅前の東海道踏切にたどり着いたところ、ほんの3〜4分待てばすぐに修善寺行きが来るということで、「西武新101系か3000系鋼製車が来ないかなぁ〜」と期待したのでした。ところが、やって来たのはこの編成。非アニヲタにして「徒歩鉄」活動をしていた私にとりましては、当たりなのかハズレなのかさっぱり分かりません (苦笑)。
 7502編成が修善寺方面へと去ってから4分後、今度は三島田町で交換した三島行きがすぐに来るということで、「それでは今度こそ当たりで夜露死苦!」と引き続き待っていたところ……圧倒的インパクトに打ちのめされました (爆)。まぁ、富士山も見える良い天気に恵まれた街道歩きとなりましたし、その踏切でアニヲタから見れば垂涎な光景が見られたのもまた、ある種の「まつり」と呼ぶべきなのかも知れません。


乗るのが恥ずかしくなるような「やり過ぎ」感がスゴい……。
ちなみに、鉄コレは持っていません (^^;)。


仙台海沿い鉄遊覧 (4) 仙台臨海SD55タキ

2019-09-18 00:00:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 仙台北港から単機で仙台港駅のヤードに戻って来たSD55 105は、少々の昼寝を経て再び動き出し、JOT緑タキをガチャガチャ連ねた複雑な入換が目の前で華々しく展開されました♪ 駅西側の踏切を何度もダッシュして渡りながら、とにかく連写!連写!連写!です (笑)。フィルムではなくデジカメの時代で本当に良かった……(^^;)。『貨物時刻表』に示された列車の本数よりも、入換を含めて実際に「運行」される「列車」の本数の方が遥かに多く、一度動き始めたらしばらくの間、撮る側も激しいスポーツ状態に置かれるのが臨海撮影・タキ撮影の特徴と言えましょう!



 そしてにわかに思うに……嗚呼〜やっぱりタキの入換風景は、自分にとっての鉄道原風景の一つだなぁ……と。親戚が根岸駅のすぐそばに住んでいるもので、物心ついた頃から、時折根岸の親戚の家を訪れると、いつも線路脇の公園のジャングルジムに登り、EF15に牽引された黒タキや、根岸製油所のスイッチャーに牽引された黒タキを眺めていたものです (何と根暗な幼児!!)。そんな光景が脳裏の奥深くにこびりついているからこそ、臨海シーンや入換シーンとなると血湧き肉躍ってしまうのだろう……と。その割には、根岸のスイッチャーシーンも相当長らくご無沙汰になってしまったのを思い出しました。行こうと思えばすぐに行けるのに……(滝汗)。今回、仙台港の画像をレタッチしながら、また久しぶりに車扱貨物の聖地的スポットを訪ねてみたい気になったのでありました。

鉄コレ長電8500系、これらの編成も宜しく

2019-09-17 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 数年前の一時期、鉄コレの東急8500系及び他社譲渡バージョンが次から次へとリリースされていたものですが、本家8500系については「先頭1両・中間2両を単に買い増すだけでは完全な編成を再現できない」という批判が巻き起こったり、秩父7001編成や長電8503編成がせっかく発売されても多く作りすぎたため、その後しばらく叩き売りアイテムの運命をたどったり……。総じて、出るべきものが適切に売れることで、さらなるバリエーション展開へとつながることを期待する向きには、何とも悲しい流れとなっていたのを思い出します。



 しかしここに来て、鉄コレ長電8500系について、正面パーツの形態改良を施したうえで、現在鉄道むすめラッピングを施している編成 (T2編成) と通常編成 (T4編成) を発売するようです。鉄道む○めは要らんとして……T4編成が前作のT3編成と比べてどのくらいブラッシュアップされているのか、と思うにつけ、やはり散財しなければならないのか、と思い始めています。
 とは言え、前作のT3編成と、今度出るT4編成では、正面パーツの改良という点を除けば大きな違いがあるわけではないのも事実です。私を含め、既にT3編成を持っているヲタにとって、これほど損な話もなかろうというものです。そもそも長電8500系の陣容を考えるにつけ、いっそう明確な個性を持つ編成として、白HゴムのT1編成やアンチクライマーを増設したT5編成、そして謎顔非貫通のT6編成といった存在がありますし、数年前の東急8500系鉄コレ化の当初からこれらの編成のバリエーション展開を求める声があったはず (少なくとも私は熱く希望しておりました)。したがって、今般の正面パーツ改良でお茶を濁すことなく、少なくとも白HゴムのT1編成についてもリリースして頂きたいところですし、アンチクライマーのモールドを施したT5編成、そして非貫通T6編成へとつなげて頂きたいところです。喜んで散財致しますので……(笑)。


関西ぶらり鉄2019春 (10) 京阪2200・2400

2019-09-15 12:54:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪では来たる10月1日から、八幡市を石清水八幡宮に、深草を龍谷大前深草に改称しますが、前者はそのものズバリ、国宝もある石清水八幡宮の観光スポットとしての賑わいアップを狙ったものでしょう。後者は、まぁ流行りの (?) 大学駅名にしつつ、妥協策として元の駅名も残した、といったところでしょうか。
 そんな、京阪の京都側における普通・準急停車駅に停まるのは、7連の編成と決まっていますが、じわじわと13000系が増えつつあると言っても、何だかんだでこの7連運用は古参車の宝庫♪ 高度成長期の京阪の香りを存分に味わうことができる、走る昭和テーマパークと言えましょう!



 そんな7連軍団の中でも圧倒的に古いのは、2000系スーパーカーを改造した2600系・正面二段窓車ですが、さすがに廃車が進んでしまい、滅多に姿を現さなくなったのは致し方ないところでしょう。その代わりに、古参車軍団の中でも一番よく見かける (気がする) のが2200系ですが、その2200系にしても今年で登場55周年! 約30年前の更新工事で、添加励磁制御・回生制動に改造され、省エネ面でも抜かりのない性能になったからこその長寿なのかも知れませんが、その結果として昭和30年代的なノリを今でも気軽に楽しめるというのはやはり凄いことです。
 そんな2200系の新製時冷房車バージョンが2400系で、性能面では2200系と同様にブラッシュアップされています。ただ、クーラーカバーの雰囲気がやけに時代がかっており、改造された正面貫通扉のナウ (死語?) な雰囲気にもかかわらず、2200系よりも2400系の方がパッと見で古参車だと思ってしまうのは私だけでしょうか?
 何はともあれ、2200系は廃車がある程度進んでしまいましたが、それでも7本が残り、2400系も6本残っているというのは、昭和の電車が好きな人間にとっては夢のような話です。一日も永い活躍を願ってやみません。