
トランプはこんな、コメディアン上がりの若僧など一捻りと思ったに違いない。トランプは地下資源よこせと、戦争の最大の支援国家が脅せば、ちじみ上がって何でも聞くだろうと踏んだに違いない。この若僧とばかりがなり立てた。
「あんたは私と取引するか、アメリカが手を引くかのどちらかだ」と極めて高圧的である。「彼方たちにカードはない。我々がいなければあなたはカードは持てない」とのべた。
トランプは、「あなたは数百万人の命でギャンブルをしている。あなたがやっているのは、第3次世界大戦をギャンブルにすることだ」 と声を荒立て「ゼレンスキーがロシアとの和平の妨げになっている」とまで口にした。
ゼレンスキーは「私はカード遊びをしているのではない」と反論している。
この応酬の後、別々の部屋に入ったが、トランプはウクライナ側に退出を命じた。ウクライナ側は抗議し、協議の継続を望む考えを表明した。予定されていた共同記者会見は中止になり、ゼレンスキーは黒のSUVでホワイトハウスを後にした。ウクライナのレアアースへの供与に関する予定されていた合意書には署名しなかった。
ロシアの側反応としては、プーチン大統領の特使を務めるキリル・ドミトリエフはXで二人の応酬の動画に、「歴史的」と一言コメントだけである。ロシア国営タス通信は、ゼレンスキーが「割り込んで議論、報道陣に礼を欠く」と伝え、RIAノーボスチ通信の見出しは「ゼレンスキーがホワイトハウスでヒステリー、ウクライナ議会に衝撃」というもので、いずれもアメリカが手を引くことを期待しているかにみえる。
それでもゼレンスキーはXに「ありがとう、アメリカ。あなた方の支援に感謝する。今回の訪米に感謝する。大統領、議会、そして米国民に感謝する」と投稿。ウクライナ国防省もテレグラムで「私たちにはやるべきことがある。ウクライナに栄光あれ」と大人の対応している。
会談前にも、ゼレンスキーはアメリカ上院代表団と会談し、「上下両院と与野党の揺るぎない支援に感謝している」とも表明している。
トランプの方が余程ガキっぽい。と言うかまるでチンピラである。
