赤木ファイルがようやく開示された。不正に悩んで自死した赤木俊夫さんの遺した、改ざんの経緯を残したファイルがようやく裁判所の強い要請で開示された。主要なところは黒塗りである。
516ページのファイルは、政治家がとその妻が関与したところを削除、改ざんを指示している。改ざんか所はこと細かく示されていてこれを指示したのは、佐川宣寿で具体的な文章の指示も行っていた。つまり財務省から近畿理財局へと指示があり、組織的で具体的な意図を持った、極めて強権的であった。
赤木さんをはじめとする現場は、強く抵抗しそのまま提出するべきとする主張は抑え込まれた。
不正に悩み、鬱になった赤木さんの葬儀にきた当時の上司は、「赤木さんは涙流して抵抗していた。当時の課長としての立場にあって申し訳ないと思っている。」と、涙ながら謝罪している。
かつての職場を離れた退職者した同僚たちもメディアに顔を出して、赤木さんに同情し強く支持しているる。
かつてはファイルの存在すら否定していた財務省であるが、今日麻生太郎は調査は真摯に行っていたので、再調査はしないと述べている。明日口頭弁論があるとかでコメントしないと言った。麻生には、調査やられると困ることがあるのだ。
赤木ファイルは改ざんについて詳細に隠れた経過が良く判るが、何のためにそこまでしなければならなかったかは、記載が全くない。
何のために公文書を改ざんしなければならなかったかについては、極めて単純明解である。安倍昭恵が担がれたとはいえ、主導して学園開設に熱心に取り組んでいたことに始まる。当時の首相の夫の晋三が、「妻や私が関わっていたら、首相も議員も辞める」と大見えを切ったことに、官僚現場が大慌てで昭恵の関与を消すことに奔走したための、公文書の改ざんである。
国家の中枢が、私人の行為、我儘を懸命に擁護して火消しに回ったのが、森友学園の国有地のほぼ無料払い下げの実態である。
森友問題は、公私をわきまえない権力の乱用と恫喝で忖度を強いた安倍夫妻の犯した犯罪に他ならない。今ごろになって取り組む森友学園問題であるが、法治国家として当初から取り組んでいれば、安倍晋三のその後の加計学園問題も桜を見る会も憲法違反の法案の提案もなかったはずである。そうした意味に加えて、官僚と政治家の劣化の加速することもなかったはずである。安倍晋三が日本にいた不幸はここに始まる。