そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プーチンの国内支持率が高いと聞いて驚く人たちがいることに驚く

2022-04-08 | 報道

プーチンの国内支持率が、83%と聞いて驚く人たちがいることに驚く。プーチン支持の支持率が高いのは情報の量と質である。情報操作を国家、国民に、正確な事実を知らしていないので当然このようになる。
これは日本があの戦争の時に、国民が熱狂的に支持した経験を、今の国民に伝わっていないのである。政治の方は学習し、不都合な文書や事実は隠ぺいしたり改ざんすることを覚えているのにである。
それは太平洋戦争の末期で更に顕著であった。日本軍は何処でも連戦連勝と、大本営(今でいえば、国営メディア)の発表に歓喜したものである。少しでも疑問を持つ言葉を吐けば、「非国民」として、一般国民から後ろ指を指されたものである。
ヒトラーはもっと狡猾である。国民はヒトラーの演説に酔いしれ、愛国心を鼓舞し民族の敵を作り上げ、国家の栄光を称える。ドイツは最も完成されたと言われたワイマール憲法を、ヒトラーは巧みに利用し民主的に選ばれたのである
敵国の情報は見てはならない、聞いても駄目と国民は飼いならされた。日本が負けるわけないと誰もが思っていた。その結果戦争の出口を見つけることができなかったのである。とりわけ日本は、宣戦布告後たった6か月後のミッドウェイ海戦で、致命的な敗戦を受け将棋や碁ならここで投了である。
国民を鼓舞するあまり、開戦の戦略は持っていても、敗戦の戦略つまり出口戦略を持たない戦争であったのである。いつか神風が吹くとか、本気枝竹やりで戦うつもりでいた。
21世紀の現在、プーチンがやっていることも同じである。国営メディアしか情報を得られな地域や年代の人々は、ソ連が崩壊した後混迷する経済を発展させ安定させてくれたプーチンを、何があっても支持をする。
ついでに言うなら、中国国民も全くウクライナ情勢を知ることがない。アメリカがまた何かをやっているのだろうくらいしか、認識を持たない。国民の耳を封じるのは、また同じようなことを自国などがやっても、検証する能力を国民が持たないということになる。国家として非常に危険なことになる。
ついでに言うなら、西側諸国とて少しマシなだけで、大差ない。日本では圧倒的に、プーチンの悪行しか流されていないからである。このことによる危険性は、双方が人殺しを行っている事実に蓋をしかねないからである。
ロシアに関しては、本ブログに紹介したノーベル文学賞受賞者でジャーナリストのスベトラナ・アレクシェービッチ女史は、「敵と言っても人間だ」と述べているが、「完全な真実」をロシアが語る運動をしている。多くの異なる視点や立場が脚色ナクアされることこそが、本当の民主社会といえる。
こうした真実を知らなければまた同じことを繰り返すことになる。安倍晋三がそうであるように。
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