そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

政治に戦争を語らせてはならない、政治は人殺しであるからである

2022-04-03 | 戦争
ロシアがキエフへの進軍を諦めたようである。ロシアは撤退ではなく転戦だと述べるが、明らかに手を余しているようである。チェルノブイリから入ったのは、ウクライナの核兵器開発の証拠を探すためだったようであるが、他の核施設や研究所を占拠しても、ロシアは黙したままである。何もなかったのであろう。チェルノブイリでは放射能汚染事故もおきている。計画性がないのか、情報量と質が悪いのかである。東部と南部に兵力を移したようであるが、一体どうするのであろう。
キエフ近郊のロシア軍の撤退した後は、上下の写真はほんの一部であるが、撤退とは思えない残骸の山である。空港も相当な被害を受けているが、他国に侵攻し破壊したロシアは弁償するのであろうか。国際条約で禁止されている対人地雷をばら撒いて撤退している。
そのロシア兵であるが、NHKのインタビューでノーベル文学賞受賞者でジャーナリストの、スベトラナ・アレクシェービッチ女史が次のように語っていた。
「ウクライナが傍受したロシア兵の故郷の母親とのやり取りであるが、徴兵のの若い兵士は(徴兵兵士を前線に送るのは国内法で禁止している)、演習で来たがいつのまにか国境を越え前線で戦っている。何人もウクライナ人殺した。略奪もした。仲間が何人も死んだ。早く帰りたい。と述べている。これに母親は、何処にいるの早く帰って来いと涙していたというのである。」フェイクニュースの可能性を、この直後からロシアは兵士の携帯電話の使用を禁止していることから、事実に間違いないと女史は否定している。
スベトラーナ女史は、ウクライナで生まれベラルーシで育ちロシアの教育を受けた経歴を持つ。反体制派としてロシアを追われ、病気治療を口実にドイツに住んでいる。女史はプーチンは経済復興を当初はダークな社会に頼り、その後は恐怖政治で今日至っているが、彼は大ロシア主義者に憑りつかれている。自民族の優位性と他民族の排斥で危険である。共産主義は死に絶えていない、最悪の形で復活したのだ。国民の判断力を奪った。救ってくれるのは愛だけ、憎しみは人々を救わない。
女史は戦争を仕掛けた国、勝利した国の兵士も深く傷ついているとも述べてる。女史のように社会体制を人の側から語ることが、今求められている。
政治はいつも戦争の理由を理由を探しているに過ぎない。政治はいつも相手が悪いと言い続ける。軍事予算を欠かさないために敵国の存在が欠かせない。戦争は最も金が動く公共事業であるから、常時探している連中が政治の中枢に座る。
戦争理由を政治に語らせてはならない。戦争は人殺しであるからである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港