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ウクライナはなんといっても小麦生産がこの国の人々の生活と経済を支えてきた。ドニエプル川の氾濫原は、悠久の時間をかけて世界有数の腐葉土で肥沃なチェルノーゼム(黒土)の平原を作った。
ウクライナの小麦生産は世界8位で世界輸出量の4%を占めている。世界4位のロシアは10%を占めていて、両国は戦時下と経済制裁の渦中でサプライチェーン(供給網)が滞っていて、世界の小麦の供給と価格に深刻な影響を与えることになる。特に両国の小麦は品質は劣っているが、中東方面に多く輸出されていて懸念される。
ウクライナの小麦生産は世界8位で世界輸出量の4%を占めている。世界4位のロシアは10%を占めていて、両国は戦時下と経済制裁の渦中でサプライチェーン(供給網)が滞っていて、世界の小麦の供給と価格に深刻な影響を与えることになる。特に両国の小麦は品質は劣っているが、中東方面に多く輸出されていて懸念される。
ウクライナの小麦は2カ月間輸出は停止されている。ウクライナのミコラ・ソリスキー農業食料相は、ロシアによる侵略の影響により、今年はウクライナの穀物生産量が半減する恐れがあると見通している。更に、今年の生産量は25~50%落ち込む可能性があるが、「この数字は楽観的なものだ」と指摘している。働き手が専横に言っていることと、農場が荒らされていることや農作業そのものが不安の中にある。
昨年は北米の小麦は不作であったが、ロシアのウクライナな侵略で世界の小麦価格は、高騰することになるであろ。高くなるだけならまだましである。国外に出すこと、輸出を禁止する事態も起きかねない。事実1昨年コロナウイルスの蔓延で、世界の食糧輸出国は一斉に輸出禁止を打ち出している。この中にはウクライナも入っている。
世間は石油だ天然ガスだと騒いでいるが、石油が高くなっても天然ガスが輸出禁止になっても、経済は大変だろうが人は死ぬことがない。しかし、食料は別である。明日の食い物がなくなれば生きてゆけない。食料自給は価格の問題ではない。
日本の食料自給率は37%しかない。日本はマヨネーズの値上がりを気にはする一方で、コメについては生産費を下回る価格を平然と農家に押し付けている。自給率の向上など真剣に日本は考えていない。今こそ農業を見直して、食料生産を地道に築かなければならない教訓を頂いているのに。