ウクライナのキーウィ郊外のブチャで、上図の女性は一人息子がロシアの爆撃で、住宅にいるところを直撃され殺されたと涙で訴えている。庭に埋葬したその前で、ようやく立って涙をこらえて息子の写真を示している。
ロシア兵が去った後には、路上に明らかに非戦闘員であるの男性の死体が累々と連なっている。男性ばかりであること、後ろから射殺されていること、自転車に乗っていたりなどを見ると、路上に連れ出し逃げろと指示して、後方から一斉に撃って殺したことが推察される
ロシアは関与を否定している。ウクライナのネオナチが殺害したとでもいうのであろうが、状況を見るととても無理がある。これは明らかに戦争犯罪である。戦争そのものが犯罪行為であるが、一般市民を背後から撃つ、両手を後ろに縛られたまま背後から撃つ、こうした行為によって、プーチンは戦争犯罪人として裁かれる十分な条件が揃っている。ブチャの大量虐殺はこの戦争の転機になるであろう。
既にICC(国際刑事裁判所)はロシアの行為に、戦争犯罪であると判決を下している。今回についてレイプや一般市民への暴力や略奪が、画像などで明らかになっている。
市街地は炎上崩壊し暗黒の破壊されつくされた死の街となっている。ロシアは多くの戦車を放棄し敗走した様子がうかがえる。そもそも戦争でないから宣戦布告もなく、特別軍事行為はこうしたことが許されるのであろうか。
こうした残虐行為は明らかにロシア軍が、明らかに戦闘に苦戦している証といえる。一体ロシアは何のために、このような彼らの主張する軍事行動が行わったのか。21世紀にこのような侵略が何の意味を持つのであろうか。
かつての戦争は、領土を奪ったり、戦争に勝って賠償金を得るとか、利権を獲得するというものであった。戦争はお金儲けの一つであったといえる。
ところが現代、21世紀の戦争つまり現在ロシアの行っている戦争は、戦後処理や失った信用など何一つとして、戦争によって儲けるものがない。ロシアに限って言うなら、戦闘は金がかかる、戦後処理の方がよほど失うものが大きい。ロシアは、戦争終了後かプーチンが失脚して初めてこのことに気づくのであろう。