安倍晋三が札幌駅前で15日に参院選応援のため街頭演説したが、「安倍辞めろ」などとヤジを飛ばした男女数人が、演説現場から北海道警に拘束・排除された。台本にないことを言われるヤジが、大嫌いな安倍晋三である。予算委員会でも、どんなに小さなヤジでも、発言をやめてまで時間稼ぎをする。よっぽど嫌いなのか自国民に対して、「あんな人たち」と呼びさし各方面からたたかれている。
今回札幌では、支持者とのトラブルはなく安倍の演説が中断されることもなかった。道警警備部は「トラブルを未然防止するためで対応は適正」と説明するが、過剰警備の懸念はぬぐえない。
安倍晋三が地下道を小走りで移動した際も、大声でヤジを飛ばす若い男性がおり、私服姿の警察官数人が男性を現場から数十メートル移動させている。安倍支持のヤジやプラカードにお咎めなしである。
聴衆の言動は良識の範囲で混乱も起きていない。強制排除は、道警が政権に忖度した過剰警備行動をとしか思えない。
れいわ新選組の山本太郎代表は、ヤジられると、「ありがとうございます」としっかり反応し、演説を続けている。非組織的動員の聴衆はこうしたヤジにも大騒ぎをすることもない。あまりにも安倍との違いが際立つ。
日本中が、安倍政権に顔色を伺いお気に入りになろうと、先を競っている感すらある。公僕の劣化を手助けしたのが、公文書は改ざんしても隠ぺいしても構わないという風潮を生んだ安倍晋三である。安倍の支持は忖度以外の何物でもない。
(公安)警察が聴衆排除に出たのはテロ等準備罪を意識してのことと思う。
前日の新聞には外務省は安田純平氏の旅券発行拒否の記事が載っていた。
恐怖政治はこんな些細な事件から始まっていく。
日本はもう昭和10年代の社会に戻っているのではないだろうか。
少しずつ、怖い世の中に。
黙って見ている周りの人も怖いです。