そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

野党共闘の必然性とジレンマ、それでも共闘は必要である

2021-11-03 | 民主主義

今回の総選挙で4党による野党共闘は、選挙結果を見ると不発に終わった。しいて言えば、「我が党は降りない」と3党の支持を背景に、立憲民主党だけがそれも小選挙区だけで成功した共闘といえる。これでは成功したとはとても言えないない。
今回の野党共闘で象徴的だったのが、東京8区である。不人気の石原伸晃の対抗にれいわ新選組の山本太郎を当てると、立憲民主党が決めた(らしい)。長年地元で弁護士活動をしていた吉田はるみに無断であった。地元の要請で山本太郎は降りた。不満一つ言わずに降りた山本太郎は、比例で戦うだけであった。このドタバタは今回の立憲民主の思い込み、先走りの象徴でもある。
政権選択選挙と銘を打ったが、それはいかにも風呂敷を広げすぎた。立憲民主党の戦術の失敗といえる。
与党は政権内のポストを餌に党内の不満を吸収する相当な力が動く。与党内での不満はこれによって吸収され、我慢をすることになる。相当なことがない限り与党内の分裂は働かない。
その吸引力のない野党は、具にもつかないことで分党する。ましてや他お党との共闘であれば、極めて危うい関係になる。与党批判であっても共通の論理であると限らない。我慢の理由がなくなる危険を抱えたままである。
公明党が与党共闘の好例である。共闘のためなら党の理念などいくらでも後退させるコバンザメ政党である。特に今回は、共産党を極悪政党としてレッテルを貼って、立憲民主にプレッシャーをかける。枝野は最後まで志位委員長と写真に納まることはなかった。こうした狭量な党首の姿勢も見透かされたのであろう。
野党共闘は日本のような一名だけを選ぶ小選挙区制の下では、死に票が増え民意の反映が阻害されるため戦術として欠かせない。
誹謗中傷はつきもので、共闘をしない理由にはならない。こんな程度の虚言癖の党首を抱く政党を与党にする日本国民に、警鐘を鳴らすべきためにも、野党共闘は欠かせない選挙の度に形を検討しながらでも、検討すべきである。

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