そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

体制の終焉を予告する金正恩の横暴な暗殺事件である

2017-02-15 | 朝鮮半島
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の、金王朝三代目長男の金正男氏が暗殺された。北朝鮮は暗殺の地にビザなし渡航が可能なマレーシアを選んだ。報道は錯綜しているようであるが、男性に暗殺者が数人関わっていたようである。報道されている女性は、わざわざ暗殺場所として監視カメラが無数にある空港内が選ばれたが、それを計算されたダミーの可能性が高い。実行犯はすでに国外に脱出している。
金正男は、叔父であり自らの後見人でもあった中国寄りとされる張成沢氏の処刑によって、北朝鮮内での居所がなくなっていた。人の好さから無防備な日常であったようであるが、叔父の処刑後は資金をこれまでのように動かせなかったようである。それでも相当多額の資金運用で事業をしていたり、カジノでの豪遊が確認されている。金正恩から出されていた、「必ずやるべき命令」に期限がなく、金正男は中国を離れた無防備なマレーシアで暗殺された。中国はこの事件に触れないように振る舞っている。
この事件は、金正恩の怯えから命令が下されたものである。周辺の粛清も厳しく、昨年は58人も処刑されている。生産性のない核兵器とミサイル開発も同様に、金正恩の怯えからの政策である。北朝鮮の経済と国民生活を圧迫している。実兄の暗殺は、金正恩体制の終焉が見え始めた事件といえる。

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