そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

財源の話から軍事を語り、論議すらなく倍増する愚かな国

2022-12-12 | 岸田文雄

自民党を仕切るプチ安倍晋三たちは、ヨーロッパ並みにGDP2%まで防衛費を上げる、敵基地攻撃能力を持つと親方の遺言を実行に奔走し始めた。
安全保障、安全保障と軍事に特化して、彼らは皆同じことを言い始めた。安倍晋三の祟りか、硬直した論理展開しかできない。
先ごろ園児虐待のニュースがあったが、保育・子育てに対する国の支出はGDP比、スウェーデンが3.4%、イギリス3.24%、フランス2.88%、ドイツ2.39%に対して日本はほぼ半額の1.73%である。保育士がいないわけではない。30万人もいるが劣悪な待遇で資格を使う場所がないのである。国を守れないというなら、先ずは保育への支援をヨーロッパ並みにするべきである。
教育への支出はOECD最低のレベルである。少子化対策を掲げながら一向に予算が獲得できない。
だのに急に、何に使うかも、どうして必要なのかも論議されることなく、防衛予算はいきなり2倍にすることだけを決め、何処から金の工面をするかだけを論議する。子どもが小遣い倍にしてくれと言われて、何に使うか、どうして必要かを聞かない親はいないだろう。しかも軍事予算という、非生産的活動をするドラ息子である。
もうすでに日本は世界9位の軍事費を誇っている。そんなに必要なら、この中から工面すればよい。何よりアメリカ軍事産業から言いなりの価格で、しかも側近で払いメンテナンスもアメリカに依存するという、FMSという馬鹿げた方式を見直すべきである。
あるいは世界1,2位の軍事大国である米中の、軍事産業を競わせ競争入札をするべきである。軍事費用ほど非生産的なものはない。その典型が北朝鮮であろう。軍事大国化する日本に意味があるだろうか。
敵基地攻撃と言っても、おめおめと基地が判るようにミサイルなど撃つ国などない。敵基地攻撃とは先制攻撃そのものである。自衛隊の存在理由ギリギリの専守防衛を自ら否定するものである。
それにしても防衛、防衛とお金ばかりを騒ぐ、防衛族議員の楽しそうなこと。

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