田中角栄の予言ともいえる指摘は、まさしく現在の自公政権の軍国化へ一直線の現在への大いなる警告といえる。
本ブログで幾度も指摘しているように、近代の戦争は全て「自衛」のために行われる。本日の北海道新聞で、芥川賞作家の中村文則も、戦争は自衛の目的で行われると述べている。自衛は相手国も同様である。
自衛の理由がなければ創り出す、虚偽であろうが何でも構わない、国民向けの相手国が悪いとする理由など嘘でもいいのである。
アメリカがお得意である。イラクに大量破壊兵器があるというデタラメ、トンキン湾で北ベトナムから攻撃されたというウソで、熾烈な攻撃・侵攻を行っている。岸田文雄が懸命に軍事増強の理由とする、攻撃されたり装備をしていたと敵基地攻撃をするのである。
戦争体験のない岸田文雄は、安倍晋三の引いたレールをさらに広げ拡大する。岸田は安全保障関連3文書の容認を閣議決定する。支持率急落の危険水域で次々閣僚が不祥事で時にする中、閣議決定などどれほどの民主的根拠があるというのであろうか。
この文章で自衛隊は自衛を放棄し、攻撃の軍隊と位置付ける。相手国が攻めてきたらという前提を、攻撃の純部を確認したら攻撃するというものである。何のことはない先制攻撃である。
因みに上記引用令で、イラクにもベトナムにもアメリカは敗北撤退している。
先制攻撃が成功することはその時の攻撃位である。真珠湾を奇襲したところで、勝った勝ったといっても結局は敗北しているのである。
おいおいちょっと待ってくれ。ヨーロッパやNATOは「軍隊」じゃん。長距離爆撃機や大陸間弾道ミサイル、空母なんかを持っているのよ。
でも「専守防衛」の日本は違うのよ。
逆に言うと、軍隊のように他国領土侵略兵器を持たない場合、GDP2%は必要ない、軍事費はそこまで膨らまないということですね。
岸田政権の今回の動きを見ていても、日本の安全保障がどんな状況で、問題点を解決するためにいつまでにどんな兵器が必要という議論が全然ありません。増税しても兵器を「買うんだ買うんだ」の、おもちゃ売り場の駄々っ子状態です。
ここから、日本は防衛予算をGDP2%にするために敵基地攻撃を含む兵器を買い込む、という姿が見えてきます。
結局アメリカへのおべっか、仲間内でのキックバックなどで金を使うことが目的であって、そこには「防衛」も「安全保障」も、もはや無いんですね。
近代の戦争は全て「自衛」のために行われています。また世界中の軍隊がその存在理由を「防衛」としています。
決して「攻撃」「侵略」じゃないのに、侵略兵器を持っていること自体が間違っています。
これまでの日本と世界を比較してわかるのは、世界中が本当に「防衛」に徹したら、軍事費は半減し、それだけ国民が豊かになるということなんです。
防衛費はNATOのGDP2%に日本が合わせるのではなく、NATOに日本のGDP1%を目指すように指導しよう。(ゆくゆくは防衛費ゼロへね)
「専守防衛」を明文化する憲法を持つ日本はこの方向から、世界平和を主導していく姿勢が必要だと思います。