トランプがまたしでかした。トランプアメリカ大統領は昨日(8日)、2015年に米英仏独中露の6カ国とイランが結んだ核合意からの離脱を表明した。核合意に伴って解除した対イラン制裁を全て復活させる大統領令に署名した。合意維持を訴えてきたヨーロッパ各国との関係に溝ができるが、イランのローハニは意外と冷静である。ヨーロッパのバックアップが崩れないと見たのであろう。国内では保守急先鋒たちが条約の廃棄、核開発を訴える動きをローハニが抑えている。
トランプは、史上最悪の体結と見下しているが、何が最悪なのかの中身がない。トランプはイスラエルの言い分を聞いているだけなのである。イスラエルは核保有国に分類されていないが、核を保有していることは明かである。イスラエルと絶対交わることのない、中東の政敵のイランが活力を増すことを認めたくないのである。
トランプには崇高な理念などどこにもない。TPP離脱はしてみたものの、戻ってきそうである。世界最大n資源消費国家のアメリカが、パリ条約の離脱した。アメリカの経済成長と石炭業者の支持が欲しかっただけである。トランプは世界の未来も地球の汚れも全く興味がない。自分が大統領としての基盤が何よりも優先されるのである。イスラエルの首都移転も同じ発想である。
核軍縮に興味のないトランプが、世界初の米朝会談と興奮するのは、名を残したいことと中間選挙のためのパフォーマンスでしかない。金正恩は経済支援を望んでいる。トランプは金をばら撒いて、政治基盤を固めたいのである。米朝会談はトランプのためのものでしかない。