そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

何処か奇妙なボストンマラソン爆破事件

2013-04-21 | シリア

15日ボストンマラソンのゴール少し前で、2個の手製爆弾が爆発した。3名が死亡Photo
し、180名ほどが負傷した。市民を狙った非情な無差別殺害事件である。
犯人は、チェチェン人の兄弟と特定され、追われて兄は死亡し弟も重傷ながら拘束されたようである。

この事件何か妙である。

いち早く反応したのがロシア政府であり、ロシアのチェチェン共和国である。どちらも我々政府とは何ら関係ないと、驚くほどの早い反応であった。特に親ロシア派のカディロフ、チェチェン首長は、「彼らはアメリカで長く暮らしたんだから、価値観もアメリカで出来たんだし、責任はアメリカにある。事件をチェチェンと結びつけないでほしい」と、コメントしている。

国外に逃れているチェチェン独立派のスポークスマンは、「チェチェン人がアメリカ市民を憎む理由はなく、我々は政治的目的を達成するためのテロを非難する。また、この事件をもって、チェチェンおよびコーカサスの一般の人々を抑圧することに反対する」と、発表している。

この兄弟は、幼いころからアメリカに住んでいる。専門学校に通ったり医大生でもあり、手製の爆弾を作れる学力もある。彼らがボストンの町の真ん中に、無数の監視カメラがあることを知らないわけがない。

まるで目立つような格好で、しかも爆発の直前に手製の圧力鍋爆弾を、カメラの前を堂々と通り抜けている。ネットに公開されると、無数の情報が集まっている。そんなこと判断できなかったような人物とは思えない。

それより何よりも、目的が判然としない。単なる愉快犯としても、テロ対策が厳しいアメリカでは捕まるのは時間の問題である。事件も無防備である。銃乱射事件と同質のものとしても、余りにも不可解である。

気になるのは、ダゲスタンの二人の親の話である。 「この5年間、息子たちはFBIにずっと監視されていた。こんな事件が起こせるはずはない。息子たちは、テロのことなど話したことがない。はめられた。無実を確信している」と、発言している。

この事件で最も喜んでいるのは、ロシアである。チェチェン人はとても怖ろしい、ロシアのの弾圧は正当化される。この事件で喜びを隠しきらないのは、ロシア政府である。プーチンにしてみれば、先ごろ長年の政敵がイギリスで不審な死を遂げてくれた。

何かしら、プーチンを巡っては奇妙な暴力事件や、暗殺事件が起きている。それらのすべてが彼に有利に働いているのも妙である。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 規模拡大、攻めの農業というが | トップ | 汚いアメリカの牛乳 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントを書きます。失礼いたします。 (春於)
2013-04-26 17:30:29
コメントを書きます。失礼いたします。
私は、容疑者の二人のきょうだいは無実だと思います。

今日、このボストン爆破事件を受け、プーチンがアメリカとの安保協力を拡大すると発言した、というニュースを先ほどネット上で見ました。
ああ、そりゃないぜ獣医さんのいったとおりなのか…と思いました。

でも、きっと、プーチンさんは、この事件が疑われても、構わないのでしょう。
口実さへあればいいのでしょう。公然の嘘であっても、誰も嘘と証明できない、誰かが騒いでいるだけなのだ、と・・・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

シリア」カテゴリの最新記事