日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

世の中、昔より進歩的になっているのでしょうか。

2005-11-07 07:36:28 | 私の雑感あれこれ
今日経朝刊の「私の履歴書」欄で仲代達矢の話が連載中です。
6日の-結婚へ-の小見出しがある話
「娘さんをいただきたいのですが」
緊張の連続で3日かかってようやく仲代氏が口にできた一言に、彼女の父親の返事はなく、母親を介して聞いた返答に、父親の結婚観が。
「○子をやるわけじゃない。新憲法では男女の合意で新しい戸籍を作るんだ」と。
「新憲法」という言い方で、今の憲法を言うからには、戦後からそう長い年月が経過していない時分だったのでしょう。
その文字を読みながら、つい数年前もどこかで聞いたような、いや、ずっと自分たちの結婚のときから傍らにあったような、そんな気分がしました。

「結婚式をしなければ結婚できないという決まりはどこにもない。二人がそれで了解であれば何の問題もない」
そんな言葉が我が家の食卓の話題になったのは2,3年前か。

新憲法から60年も経って、すっかり「新」が取れたのだけれど、二十歳を過ぎても子供はいつまでも「パラサイト」だったり、娘の結婚を「かたづいた」といいまわす発想がどこかに残ってはいまいか。
結婚前の女性は男性に高級レストランに連れて行ってもらい、高級なプレゼントを良しとする価値観は、今でも元気らしいです(具体的には知らないのでテレビなどからの情報ですが)。
件の台詞の父親氏(裁判官をやめ当時弁護士だった)は、華やかな演劇界にいた○子さん
が独身時代に異性であっても仲間と連れ立って会食する時も「食事は割り勘ですること」も条件としておられた由。
もう50年以上前の話でしょうが、どちらが進歩的なのでしょう。
時代が下ると確実に新しくなるというわけでもないと、そう思ったりします。


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