日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

母を見舞う

2013-07-09 07:07:25 | 母のことなど
土日に、圧迫骨折で入院中の母を見舞った。
道中の長距離バス。
バスは一面の碧の海を掻き分けるように走る。
なんと豊な森を国土に持つ国か、と感動するほどの景色。
日本の背骨を越えて、散居村の田園地帯に入る。これも自慢したくなるほどの(誰に?笑)眺め。

母は、痛みがひところよりは和らいだようで、ベットに座ることもできる。ホッ。
しりもちで脊椎の圧迫骨折になる身体状況と、これからも付き合っていかなくてはならない。入院期間3週間。退院後の介護の見通しは不確定部分多し、です。

ベットサイドでだったけれど、懸案の遺言の話を持ち出す。
紙と筆記用具は準備してきたから、自分の思っている気持ちどおりに書き残したらいいと思うよ、と。
翌日、再度病院へ。
母は心を決めて、○○にするときっぱりといった。
じゃ~、トラブルにならないように、せめてこうしようか、と説明して、了解する。
右半身に麻痺が残っているから、当然文字もミミズが這ったような文字。
多くの文字をミスなく書くのは一苦労。
シンプルに意味が伝わるように、の最低限度を記して、年月日と氏名を書き込む。

「遺言は気持ちが変わったらいつでも変更していいんだよ」と母に念を押す。
いい仕事をした、とワタシ。
もともと貰うつもりもなく、自分の受け取り分ナシの遺言だから、母への説明も爽やか。
母のそう長くはない日々を、どうしようという心配なしに過ごせるようになった、と思う。

一泊二日で帰宅。
毎日世話をする人が何よりも負担。本当にありがたいと思う。
ふと思う。
ワタシは貰っていないのではなく、弟夫婦から、時間を貰っているのです。






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