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日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

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茨城県・常陸太田市里美地区で遊ぶ   5の4

2011年02月23日 | 紀  旅行、葛ハイ山行

笠石集落

ひっそりと山懐に抱かれた風景

 
                                                はぜ掛けの丸太
笠石集落のわずかに拓けた棚田


  

笠石は、新田集落のはずれにある大きな石の上にさらに笠の形をした
石が乗っていたことから名付けられたという。
また、水戸藩士・小宮山楓軒の編さんした水戸領地誌『水府志料』の付録として絵図が
掲載されるなど、笠石はその特異性から、江戸時代より地域の人々に知られていて、
地名の由来になるほどに深く浸透していたことが伺える。


風雪に耐え抜いた物置、石垣の上に作られた日当たりよい母屋


軒下に蓄えられた薪材、自然乾燥に任せよく燃えます


ゆったりと干された洗濯物、東京の団地洗濯物とは一味違っていた


廃屋となった牛小屋、マス目の場所が入り口であろう。
右のステンレスが水飲み場。昭和時代の遺物。


南面の土手には福寿草が開いていた

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田舎ちゅう所はいいとこだ

山がある、谷がある、水が流れる。
わずかな平地に拓けた集落があった。
笠石

我が国においては、川を基に集落が形成され、住民の生活、生産活動は
この集落を単位として営まれるてきた。
・・・・と、ともに、こうした集落の日常の生活は深い家の結び付けにより成り立っている。

笠石集落を歩いて表面的ではありますが、2つの点を見出した。

その1は、住民の深い絆。
道路を歩いていると、笠石集会所から窓をあけて葛ハイ一行を眺めていた。
「どこから来たんだサァ~・・・・・。帰りには寄って来な、ご馳走があるから・・・」と声を掛けてくれた。
開け放たれた窓から見えた瞬景は、テーブルの上に手作りの料理と飲み物、
囲むようにの人々が座っていた。
「今日はの集会だがネェ・・・・」と言葉が返ってきた。
「東京は、寅さん柴又から来ました」と返事を送った。
人情=集会=絆

その2は、建設途上のメーン道路ほぼ完成。
川に沿って連なる1本の道路。
これが拡幅され、曲がっているところは真っ直ぐにし橋を掛け、ほぼ完成の段階でした。
法面に芝生を植え、ガードレールをつければ一級の立派な道路。
笠石も”限界集落”の波が押し寄せてきていることでしょう。
常陸太田市との広域合併により
舗装道路により集落の活性化を見出そうと
一心に取り組んでいた。

 

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茨城県・常陸太田市里美地区で遊ぶ   5の3

2011年02月23日 | 紀  旅行、葛ハイ山行

木をすぐる=間伐・山で働く・山を育てる


♪ お山の杉の子 ♪

昔々の その昔
(しい)の木林(ばやし)
の すぐそばに
小さなお山が あったとさ あったとさ
丸々坊主の 禿山
(はげやま)

いつでもみんなの 笑いもの
「これこれ杉の子 起きなさい」
お日さま にこにこ 声かけた 声かけた

 


天から日が差さない暗い杉林


間伐されないところから、拓けた(間伐終了)場所を見る


間伐作業が終わった杉林


こんな太い幹も間伐しないとよき林は育成できない


選りすぐって間伐した丸太と横たわる杉材


山仕事の道具を置いたり、休憩や雨宿りする場所


資料画像
間伐作業に励む山林作業員


資料画像
間伐を終えた林は、スクスクと育ち太陽の光をふんだんに取り入れ
見事なまばゆいばかりの人工林を形成します。

 

杉やヒノキの間伐

荒廃を通り越して“破壊”を強く感じたのです。
松は松くい虫に侵され倒木し、杉やヒノキの林は見るのも無残、林の中は真っ暗闇で
陽一つ差し込んでいませんでした。
ただ単調に大地から垂直に細い幹を伸ばし、林床に枯葉や枝が落ちていた。
山に登り、山を愛し、少々林業に関わった者の、はしくれとして涙が出るほど悲しかった。

そんなとき聞こえてきたのが、チエンソウのけたたましい木霊する音でした。
「ギャンギャンギャン、ブルルンルン、ブンブンブン」
「ギリギリギリ、メリメリ・・・どさん・・・」
伐採した材木が横たわり、林床に陽が差し込む間伐林のパラダイスを見た。

付近で昼食をとるというので、リックを降ろして直ちにチエンソウの響く方に近寄ッテ行った。
チエンそーの響きとともに、間伐作業を終えた
林層と木元から覗けた青い空を見た。            ←資料映像。クリックしてね

美しかった、天空に伸びた杉やヒノキに感激した。

作業員の方に≪大変な作業お疲れさんです・・・≫と一言声を掛けたかったが
あまりにも距離が遠くて諦めて引き返した。
すばらしい手入れされた山を見せてもらいホッとした。

この欄を借りて全国で働く山仕事の方々に感謝の気持ちを言いたい。
≪艱難辛苦の作業有り難う。
 ≫

21世紀は「環境の世紀」といわれる。林業行政の転換点。
  日本各地の山々を覆うスギ、ヒノキなどの木々が異変を起こしている。スギ花粉も飛び始めた。
多くの山人たちは経済価値の下がった山林を見捨てた。
 山を健全に育てる必須の条件は
「間伐の実行」である。
≪お山の杉の子≫とは大きくかけ離れた荒廃した山を現出した。

 

 

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