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銃 口

2014年05月04日 | 総  そ の 他

人間の本質に迫る三浦文学の最高傑作

5月3日は、憲法記念日でした。あちこちで議論が盛り上がった。
憲法改正、3/2,集団自衛権。

     今年は三浦綾子のデビュー作≪氷点≫から50年と言う記念の年です。
    3年前の震災以降、三浦綾子の著書は多いものでそれまでの4倍も増刷されより
    多くの人に読まれるようになり、再び注目されています。


          三浦綾子さんは大正11年に旭川市で生まれる。 
          17歳 小学校の先生になる。 軍国教師として教える。
          7年間小学校の先生をした後、昭和20年敗戦 GHQが入ってきた。
          軍国主義的な教科書の本に墨を塗らなければならない事になる。
    それを見ながら私がやったことはなんだったんだろうか、子供の心に墨を塗る、それは本当に大きな絶望の時でした。 
                                                  (あすの言葉より)

 

 

    

あらすじ
昭和元年、北森竜太は、北海道旭川の小学4年生。
父親が病気のため納豆売りをする転校生中原芳子に対する担任・坂部先生の温かい言葉に心打たれ、竜太は、教師になることを決意する。

竜太の家は祖父の代からの質屋。
日中戦争が始まった昭和12年、竜太は望んで炭鉱の町の小学校へ赴任する。
生徒をいつくしみ、芳子との幸せな愛をはぐくみながら理想に燃える二人の背後に、無気味な足音……それは過酷な運命の序曲だった


 

 

 読後感

やや時代的に私とはづれていますが、戦争、銃後の守り、国家総動員法、治安維持法等の
幼少の頃に聴きかじった言葉がでてきた。

こんな世の中が・・・・!!、思われる官憲に強いられた暮らしがあった。
”北海道綴り方連盟事件”を、はじめて知った。
竜太は赤紙が来て戦場へ。
やっとのことで復員するが弟は戦死していた。

親戚にも、兄が軍服姿で帰り、弟は帰らぬ人、幼な心に聞いていたので
重ねあわせて涙した。

三浦綾子の文学は証しの文学、 体験の文学と言われる。

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長野県の神社を訪ねたときに

神社の軒下に木片の版に掲けられ、消えかかった短歌の数点を見た

・ 夫征く日一度のみ着しこの単衣
              雪降る夜に解きつつ想う (笠井みさき)

 

コメント
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