私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

釜山国際映画祭でのチョウ・ユンファ

2023-10-16 21:34:21 | 香港(香港映画&中華明星)

釜山国際映画祭で今年のアジア映画人賞を受賞したチョウ・ユンファの記事

記事のタイトルは@後半戦を走る『チョウ・ユンファの人生本色』。男たちの挽歌のオリジナルタイトル@英雄本色にかけたタイトルだろう。

タイトルに走るという言葉が入っているのは、記事の中でも紹介されている通り、釜山に着いてすぐに海雲台をランニング(目撃者多数)、記者会見の翌日も釜山で10キロ程走る予定で、来月の19日には香港でハーフマラソンに出場予定と、走る事に熱心な事からだろう。

韓国でも公開当時に人気だったという男たちの挽歌。ドラマや映画の中で、チョウ・ユンファ演じるマークを模したキャラクターが登場してくるのを何度も目にした。ユンファが演じるマークというキャラクターは、仲間に相棒を売られ、さらには自身も組織の中で辛酸をなめる。恨みを抱え、その悔しさを晴らす為に何年も耐える。この義理人情に厚く、そして恨みを晴らすべくすべてを投げ打つ姿に、韓国人的な恨(ハン)の思いだけでなく、無常さや哀しさを見てシンパシーを感じたのだろう。

今でもお笑い芸人等がトレンチコート姿で爪楊枝を加えるコスプレ等を披露したりしている。

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釜山での記者会見の様子。

주윤발, "재치 넘치는 입담과 환한 미소, 훈훈해" l CHOW YUN FAT, "Witty talk, bright smile, heartwarming" [현장]


香港映画のナビゲーターたち

2022-11-11 21:53:19 | 香港(香港映画&中華明星)

仕事帰り、Bunkamuraに立ち寄り、「香港映画の新しい力 香港特別行政区設立25周年記念映画祭」の一環で企画されているこじんまりした写真展を見てきた。

2022年11月5日(土)〜11月13日(日)の間、Bunkamura 1階エレベーターホールで香港出身の4人の写真家(ジュピター・ウォン(木星)、ウォン・ワイロン、クイスト・ツァン、シャロン・サラダ)による香港映画のスチルや舞台裏を収めた写真が飾られているのだ。

誰もいなかったので、気のすむまでスチール写真を見続ける。私には至福の時だ。

Bunkamuraル・シネマでは13日の日曜日まで映画が上映されている。

 


Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力 予告編

2022-10-29 20:27:33 | 香港(香港映画&中華明星)

香港特別行政区設立25周年記念映画祭
Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力

Bunkamuraル・シネマ11/9(水)~13(日)開催予定『Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力』予告編

ル・シネマで行われる映画に足を運ぶ事は難しいかもしれないが、関連イベントの写真展だけでも時間が有ったら行きたいと思う。

こういうイベントに足を運ぶ事が「香港加油」という気持ちを表す事に少しでも繋がればいいなと思う。

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香港出身の4人の写真家による香港映画のスチルや舞台裏を収めた写真展

開催期間:2022年11月5日(土)〜11月13日(日)
会場:Bunkamura 1階エレベーターホール

 

 


ウォン・カーウァイ 4K

2022-07-28 21:35:10 | 香港(香港映画&中華明星)

主演したトニー・レオンがカンヌで主演男優賞を受賞し、監督したウォン・カーウァイの代表作ともなった花様年華の制作20周年を記念し、監督が自ら過去の作品を4Kレストアするプロジェクトが実施されて、その中の5作品*恋する惑星*天使の涙*ブエノスアイレス*花様年華*2046が8月の半ばにスクリーンで上映されるとの事。

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ただ私にとって、4Kレストア版を筆頭に、4Kレストア決定版、4Kデジタルリマスター版、4Kリマスター版、HDレストア版等々・・・最近よく目にするようになったこれらの単語は、その数字とカタカナの多さに気圧され、それらの違いをちっとも覚えられない。

ある映画の4Kレストア版が公開された際には「可能な限りの素材と技術を結集して制作された決定版」と紹介されていたので、技術的な違いは色々あれど『素材と技術の再結集』と理解することにした。

暑い夏、暗くて涼しい映画館ので好きな映画をて過ごすのは、映画好きの私にとっては至福の時間だ。

素材と技術の再結集のおかげで、また新しい気持ちで見られると思うととても楽しみだ。

香港の名匠ウォン・カーウァイ監督作4Kレストア5作品をまとめた予告編【2022年8月19日より全国順次公開】


男たちの挽歌 4Kリマスター版

2022-04-21 21:27:47 | 香港(香港映画&中華明星)

学生時代から映画を見るのが好きだったが、「(チョウ・ユンファも)香港ノワール映画が好きだ」とはっきりと自分で自覚をしたのは、映画館で「男たちの挽歌」を見た時だった。それまでも映画が好きだったけれど、一つ好きなジャンルが出来ると、自分の中で好きだと思う基準がはっきりし、色々な映画を見る際の判断基準がぶれなくなったような気がした。一つのジャンルを突き詰めるのも楽しいが、私は香港ノワール映画を中心にして色々なジャンルを楽しむようになり、益々映画を見るのが楽しくなった。

今、韓国ドラマや韓国映画が好きなのも、香港映画の情報などを知りたくて、香港芸能情報などをチェックしているうちに「最近、中華圏では韓国ドラマが大流行りらしい」というのを知った事がきっかけだった。

この「男たちの挽歌」は私の趣味の世界を広げるきっかけをくれた大事な映画だ。

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アップした写真は、1992年の秋、「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」が公開中だった頃に発売された雑誌オリーブに掲載された記事に使用されていた写真。映画専門雑誌等にはもっとそれらしい写真もたくさん掲載されていたが、私はこの写真が好きで、30年前からこの写真が掲載されているページを切り取って会社の机の中に隠し持っていた。何度か転職したが、今の勤務先の机の中にもこの写真はキチンと残っている。折り畳んだ後やピンで刺した後も残っているがそれも思い出になっており、捨てられない。

コロナが世の中を席巻し、自由に行き来することさえなんとなく躊躇するようになってから、自分の好きな事を今までに増して色々考えるようになった。

旅行に行けない事は残念だが、「ああ絶対に●●に行きたい」と強く思う事がない事を考えると、私の中では旅がそれほど重要な出来事でない事が発覚した事。
居酒屋に行けない事が最初は寂しかったが、配信サービスのドラマや見ながら、スーパーで購入した刺身と好きな缶ビールを飲む事で十分楽しい事が分かった事。
緊急事態宣言中には「退屈だった」という話も色々耳にしたが、私は普段から好きな片付け等を更にヒートアップさせたりして、退屈だと思う暇もなかった事。

逆に非常に寂しかった事は、映画館に行くことがままならなかった一番最初の緊急事態宣言中だった。

配信サービスの映画等を何本も見たが、やっぱり暗い映画館の中で集中しながら画面を見るのと、明るい自分の部屋で生活雑貨に囲まれながら見るのとではやっぱり集中度が何倍も違う。
巻き戻しが出来ると思うと、どうしてもいい加減に見てしまったりする。更に「ちょっとトイレでも・・・」などと画面の前を離れてしまうと一気に映画への興味が薄れてしまう事も分かった。

好きな映画を暗い映画館の中で見る事を大事にしようと改めて思ったコロナ禍だった。

1987年4月の公開から35年経ち、この映画を4Kリマスター版で映画館で見られるとは・・・本当にうれしい・・・

 

『男たちの挽歌 4Kリマスター版』予告


理性的な人生 Netflix

2022-02-04 21:35:27 | 香港(香港映画&中華明星)

30代半ばの女性が主人公のドラマ。上海で自動車会社(それも電気自動車だ)の法務部門で働く彼女は、会社の中で着々とキャリアも積み上げてきたいわゆる出来る女性。若い時はそれでもよかったが、段々と本格的なライバルが同年代の男性社員となると風当たりもなかなか強くなる。上手くやっていこうとしても、彼女をライバル視する男性社員はこっそりしかし分かり易く足を引っ張ったりする。そんな時、自分のアシスタントとして配属されたのは一回り以上も若い男性社員。

彼女の頑張りを真横で見て、アシスタントとして彼女をサポートし、仕事で辛い局面に立っても頑張る彼女を人生の先輩として尊敬し、更に彼女の女性としての魅力に触れ、彼女を自分の人生にとっても大事な人と考えるようになる彼。

父を早くに亡くし、母に育てられたという彼のキャラクターがこのドラマのポイントだ。彼女が年上だからと変に気を遣うでもなく、自分の方がまだまだ子どもだと焦るわけでもなく、ニュートラルに彼女の頑張りを見て、彼女を応援する。

こういうキャラクターだからこそ、観ているこちらも自然体で見ていられる。年上の彼女が「若い男性と付き合うなら、若作りした方がいいんだろうか?」と悩む場面もなく、更に彼の周りの女性に変な敵対心を燃やす場面もなく、ただただ自然な雰囲気で、一緒に過ごす時間がお互いを思いやる時間を産むという非常に理想的な恋愛ストーリーが語られるのだ。

勿論、彼女の母親は一人で過ごす娘を心配し、その彼女が選んだのがまだ社会人としてキャリアの浅い若い男性と知ると拒否感を示すものの、それに対しても彼の態度は非常に理想的。卑屈になる事なく、理想を語り彼女をキッチリと守ろうとするのだ。

理性的な人生は、ワン・ホーディーが演じる若い男性のキャラクターのおかげで、夢を語る健全なドラマになっているのだ。

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二人が住むのは会社のそばにある高層マンションだ。彼女は自分のキャリアで手に入れたそのマンション。若い彼はこれからの未来のための先行投資として、友人と一緒にシェアしながらそのマンションに住む。二人が日々の仕事に疲れた時に時々映し出されるのは、高層ビルやマンションが立ち並ぶ素晴らしい上海の夜景だ。

私の勤務先の中国人の同僚は「東京より上海の方がずっと都会」とニコニコしながら話していたが、確かにあのドラマの中の綺麗な夜景を見ていると、彼女が一点の曇りもなくそう言い切るのも分からないでもない。

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中国語を習ってかなり時間が経っているが、上達の気配はみえない。中国語に触れる機会を増やそうと、敢えて日本語字幕でなく中文字幕でドラマを鑑賞する。台湾ドラマにしなかったのは、中国語の先生が「南の言葉はちょっと違う」と常々言っている為。そして時代劇にしなかったのは、今時の言葉遣いを覚えたかったからだ。そういう意味ではこのドラマはピッタリのドラマだった。

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理智派生活 | 正式預告 | Netflix


ドラマのクレジットに国籍表示

2022-01-25 21:27:36 | 香港(香港映画&中華明星)

外国籍の俳優をドラマで表示 中国、愛国主義を推進

この話題は去年からよく話題になっていた話だが、今日の日経新聞の朝刊にはニコラス・ツェーの顔写真入りの記事が掲載されていた。

この件は韓国の芸能ニュースでも話題に取り上げられている。ソン・スンホンが付き合っていた劉亦菲(リウ・イーフェイ)がアメリカ国籍という事もあり、スンホンの名前と共にこの話題が時々出てくる。

これは去年の9月、劉亦菲(リウ・イーフェイ)とともにジェット・リー(李 連杰(リー・リンチェイ)の事が取り上げられた記事。

「中国人じゃない。中国から退出危機」というタイトルが付けられている。劉亦菲(リウ・イーフェイ)関連で私が以前見た芸能ニュースでは「中国国籍の復帰?(復活?)を考えているが、却下された場合のイメージダウンは計り知れない為、現在どうするか検討中・・・」というような内容だった。

愛国という言葉をキーワードに、色々な事が行われている。


推し活について

2021-12-11 21:10:36 | 香港(香港映画&中華明星)

12月も中旬に入り、テレビやラジオで@今年の流行を振り返るコーナーをよく見かけるようになった。若い頃は「本当に流行っているの?一つも知らない」と母が言うのを「皆が知っているから流行っているというはずなのに・・・」と思っていたのだが、母の気持ちが今なら分かる。

流行っているイコール知っている、分かっているという事にならないことを。。。。例えどこかで流行っていたとしても、自分の生活のテリトリーからあまりにもかけ離れた物は触れるチャンスもなく、知らないまま時が過ぎる事を実感する。

「ネットで調べれば一目瞭然じゃないか!」とも思うが、ネットは自分で知りたい情報を得るには便利だが、知らない情報や興味のない情報はいつまでたって手に入らない事が多いのだ。知りたい事を深堀りは出来てもネットで新しい情報を得るのは案外難しい事を改めて実感する。

「推し活」も今年の流行語大賞にノミネートされているのを知ってから、初めて認識した言葉だ。

推しと聞けば、「皆に推薦したいお薦めのメンバー(アイドル)」しか思いつかず、好きなアイドルの事を略して推しというのだな・・・と思ってはいたが、推し活とは・・・・ちょっと前に言われていた「萌え」の意味も良く分かっていなかったのに、萌えから推しに世の中の流れが変わっていたとは・・・・

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気になって「推し活」とは具体的にどんな活動を指すのかを検索してみると、コンサートに行く、出演している番組を各種チェック、ファン同士の交流、興味がありそうな人に魅力を伝えてみる等、頻度の差こそあれ、誰かのファンになったら皆行っているであろう行動の数々を推し活と呼ぶ事が分かった。推し活という新しい活動が何かあるのではなく、ファンになったらやるであろう各種活動を総称してそう呼ぶようになったということか・・・・それなら私も分かる。私もいままでそんな事をして来たし、多分これからも人知れず楽しむ事だろう。

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今日、12月11日は私が好きなレオン・ライ(黎明)の誕生日だ。レオン・ライを知らない人にも彼の事を知ってほしいと思い、YouTubeで探した映像をアップ。多分これが推し活という事なんだろう。

黎明 Leon Lai & 張敬軒 Hins Cheung《Old Fashioned》Official MV


アニタ・ムイ 梅艷芳

2021-11-30 21:53:55 | 香港(香港映画&中華明星)

香港でアニタ・ムイ (梅艷芳)の自伝的映画が公開されているとの事。

香港映画や香港芸能好きなら必ず知っている大スターだ。亡くなる前の年の2002年、ウィリアム・ソーのコンサートを見に香港に行った際、ゲストとして出演していたが、その際にも彼女が登場すると香港コロシアム内に歓声が響き渡っていた。人気があるのは勿論知っていたけれど、皆がそのカリスマ溢れる姿に歓声を上げるのを見て、その人気を実感した。

【《梅艷芳》-《歌之女》 MV】

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その映画の話題に合わせて、日本でもこんな話がネットニュースに上がっていた。

近藤真彦、香港女優アニタ・ムイの自伝的映画公開で蒸し返される中森明菜との“二股愛”

彼が彼女の命日に合わせて香港に行った際には、香港の芸能新聞には彼の写真が一面で紹介されていて、アニタ・ムイとの事についても詳細な記事が掲載されていたはずだ。ただ、その時は日本のワイドショーでは全くこのニュースは取り上げていなかったと思う。大人の忖度が色々あったのだろう。

今回は、もう気を遣う事もないので、ネットニュースになったのだろう。

私が以前見たアニタ・ムイのインタビュー映像では、彼女はとても嬉しそうに彼の思い出を語っていた。

アニタ・ムイが歌う夕焼けの歌のカバー曲

香港電影「英雄本色III:夕陽之歌」 (A Better Tomorrow III: Love & Death in Saigon) 1989年 主題曲

 

 


映画の検閲

2021-09-26 20:04:58 | 香港(香港映画&中華明星)

2020年に香港で公開された香港映画は34本しかなく、コロナ禍の影響もあり香港の映画業界は非常に厳しい状況らしい。

そこに香港国家安全維持法(国安法)による検閲強化があり、撮りたい物が撮れない状況になっていると聞いた。

香港映画好きとしては、非常に悲しい出来事だ。

そんな中、友人から「香港でも『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が上映されてヒットしているらしいよ」という話を聞く。マーベルの映画で、主人公がアジア系で、主人公の父親役でトニー・レオンが出演し、ミシェル・ヨーも出演しているのだ。香港人たちが還暦を迎えたトニー・レオンのワイヤーアクションを喜んでいる様子が目に浮かぶ。

実は、香港でも映画の検閲が厳しくなっているという話を聞き、香港でこの映画が公開されないのでは?と思っていたのだ。

取り敢えず、香港では公開されてよかったと思う。。。

香港では・・・というのは、中国本土では検閲局の許可が下りずに上映の目途が立っていないようだからだ。

『シャン・チー』は、MCUにとって初めてのアジア系のヒーローのストーリーだ。中国側の怒りを買わないように、ストーリー展開についても細心の注意を払っていたと思う。

私も映画を見ながらそんな配慮を痛い程感じたので、映画を見た際の感想に、

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『テン・リングスを手に入れ、権力と富を欲しいままに手に入れたトニー・レオン演じるシャン・チーの父ウェンウーのパートは、基本的に中国武術を駆使し、更には大きな龍も登場して封印された悪魔と戦うというファンタジー感溢れる中国神話的な展開・・・・

今の中国の状況を考えると、他の選択肢はなかったと思う。悪の世界に溺れた彼を描くのに、今の香港や今の中国に繋がる(それがたとえ連想させることだけでも)エピソードを入れることは、今後のシリーズ展開を考えると非常に無理のある事。そんなリスクを冒す位なら、思い切って遠い昔に思いをはせるエピソードに振り切った方がいいに決まっている。そんな遠い昔から現在に至るまで、悪と妻への愛に揺れる年齢不詳の男性という不思議で癖のある役柄を、声のトーンを抑え気味にし、かすれた感じの声で演じているトニー・レオン。』

と書いたのだが・・・・・

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結局、中国本土では検閲局の許可が下りず公開の目途は立っていないらしい。

ディズニーの実写版ムーランよりも、ストーリー展開的にもずっと中国の文化に配慮しているように感じたし、英語を話しているムーランとは違い、皆キチンと北京語を話しているではないか。

2000年代に入ってからリチャード・ギアが大きなバジェットの映画に出ず、インディペンデント映画に出演するようになったのは、彼がチベット仏教を信仰し、中国のチベット抑圧に対して発言した事がきっかけだったという。あの当時はハリウッド映画に次々と中国の資本が入り始めた頃だった。私にとってチャイナマネーの恐ろしさを感じた一番最初の出来事だったのだが・・・

今は、ハリウッドがこんなに配慮しても、そっぽを向かれる時代になってしまったのだ。。。

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これについて書いた記事も色々アップされている。

中国系スーパーヒーローが活躍するマーベル新作映画が中国当局の気に障った理由

マーベル『シャン・チー』中国での上映決まらずも「侮辱するようには見えなかった」と中国人鑑賞者の声

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中国での検閲は、映画だけでなく出演陣にも及んでいると思っている。

昨年実写版ムーランの主演女優であるリウ・イーフェイが「香港警察支持」というコメントを出したのは、アメリカ国籍を持ちながらも中国本土を活躍の場にしている自分の微妙な立場を考えての事だったと思うのだが、そんな彼女は今、ヴィッキー・チャオの次に捜査されるであろう芸能人リストの中に名前が入っているのだという・・・・

 


出演作が見られなくなったヴィッキー・チャオ

2021-08-30 21:37:30 | 香港(香港映画&中華明星)

先週から中国のストリーミングサイトで出演作が見られなくなっているというヴィッキー・チャオのニュース。

セレブも標的か-中国映画スターの趙薇さん出演作、ネットで見られず  (ブルームバーグ)

20年前の「旭日旗」衣装が原因?…中国トップ女優、フランスへの逃避説が浮上=韓国報道  (WoW! Korea)

ブルームバーグのニュースは「中国政府のエンターテインメント業界に対する締め付け」という点から見た短い記事。

詳細な背景を知るには、WoW! Koreaが配信している記事の後段が手がかりになると思うのだが、ニュース記事の前段にお決まりの『旗問題』を持ってきてしまっている為、後段に書かれたビジネス関係の話がすっかり影の薄いものになってしまっている。

(ミサイル問題で中韓関係が冷え込む前に、中国作品に韓国人俳優達が出演したのは、中国側からすると韓国人俳優が出演する事で中国の観客にアピールする事が出来た事と併せて、中国人のトップスターに払う出演料よりもかなりお手頃な値段で出演してもらう事が可能だったからという話を聞いた事がある。とにかくとてつもない金額を中国のトップスター達は手にしているようだ。)

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私はスンホンファンなので、ヴィッキー・チャオの出演作品というと一番最初に彼が出演した@クローサーを思い出すが、少林サッカー、レッドクリフ、彼女と同じ中国の四大若手女優の一人ジョウ・シュンと共演した画皮 あやかしの恋、そして本木雅弘と共演した夜の上海等・・と日本で公開された出演作も非常に多い。

初監督作品の「So Young〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜」は中国国内でも興行的に大成功だったはず。(日本の「それが大事」の広東語カバー曲が劇中で使われている・・・)

 

 

 

 

 


観る事が許されなくなる香港映画・・・

2021-08-25 21:34:33 | 香港(香港映画&中華明星)

香港映画、「国の安全」基準に検閲へ 旧作品の不許可も

 香港政府は6月11日に映画検閲規制の改正を発表し、その時にも『国家の安全を脅かす」映画の上映を禁止』が方針になることがニュースになっていたが、改正案が発表され、どんどん実現に向けて話が進んでいる。

過去に遡っての不許可にも踏み込みこんだ改正条例案は来月審議されるとの事。当然可決されるだろう・・・

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6月に映画検閲規制の改正が発表された際には、友人から「悪徳警官や公務員が出ている映画はダメだよね。同性愛も・・・ゾンビもだめ」と聞きとても寂しかった。

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こうなると市井の人々の心の琴線に触れる暖かい話や、神話を題材にした話以外はみな何かしらの検閲を受けるのではと思ってしまう。

香港ノワール映画好きとしては、寂しいの一言しかない。どんなノワール映画でも淘汰されてしまうんだろうか・・・・

 

『ヒーロー・ネバー・ダイ』予告編

 


シャン・チー/テン・リングスの伝説

2021-08-20 21:18:07 | 香港(香港映画&中華明星)

マーベル・スタジオ作品は、アイアンマン、アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン、スパイダーマン ホームカミング位しか見ておらず、ちょっと疎い分野ではあるが、今回は敬愛するトニー・レオンが主人公シャン・チーの父親役を演じているのだ。見逃すわけにはいかない。

マーベル・スタジオ作品の中で、この『シャン・チー』作品の立ち位置とか今後の展開等を予想することはマーベル作品について詳しくないので出来ないが、主人公のシャン・チーが武道家ということであれば、今まで観て来た中華映画の数々と見比べてみたり、マーベルの中で中華武術がどんなエンターテインメントに昇華されているのかとか、色々変わった見方も出来るだろうと楽しみだ。

また、トニー・レオンファン故、「もしも時計の針を戻す事が出来たなら、シャン・チー役はトニー・レオンが演じたかもしれない」などと妄想したりするのも楽しいものだ。

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配給のディズニーのビジネス戦略等により、今作はフリー・ガイと同様に劇場公開と配信が同時ではなく、45日間劇場で公開した後、Disney+で配信されるとの事。

私は「映画はやっぱりスクリーン派」なので、今のこの時期、劇場に足を運んでもいいのだろうか・・・と正直悩む事もある。配信で見られることも嬉しいのだが、ただこのDisney+の配信戦略はどうも良く分からないので、ちょっとモヤモヤしたりもするのだ。。。

大人の事情をちょっと気にしつつも、映画を楽しめる日を楽しみにしている。

 

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」特別映像【シャン・チー誕生秘話編】


Leon黎明Talk & Sing 2021紅館演唱會

2021-07-12 21:02:31 | 香港(香港映画&中華明星)

レオン・ライ(黎明)は私の敬愛する歌手だ。

コンサートを見に香港まで行ったのに、会場の設営トラブルでコンサートを見ずに帰って来たのが2016年4月。

その次のコンサートこそと思っていたのに、デモの関係でコンサートそのものが中止になってしまったのが2019年の暮れ。

(この時は、軒並みすべてのコンサートがキャンセルされていた・・・)

そして今年の7月にコンサートを行うというのを知ったのは、ゴールデンウイーク中だった。

今回も直接見ることは叶わないけれど、今は色々便利なものがある。

Talk & Sing 2021というサブタイトルらしく、トークたっぷりの映像がアップされている。

今回のコンサートは7/10から7/12の前半3回。休みをはさんで後半は7/16から7/18までの3回が予定されているとの事。

 

黎明 Leon Lai|Leon黎明Talk & Sing 2021紅館演唱會|Channel新聞

 

10年前のコンサート映像を見て今年のコンサートを想像してみたりする。

《黎明 Leon Lai》LEON X U 紅館演唱會 2011