私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

恨みを買うから

2006-06-22 21:28:57 | なんということはない日常

アジア某国に赴任しているAさんとB君は、いつも意見が合わずに言い争いをすることが多いらしい。
Aさんが右を向けと言っても、B君は左を向いたままということが間々あり、関係あることだと板ばさみになったりして、結構調整が大変だったりする。

先週、B君から、実はこちらで問題があるので、いままでやっていた方法を全く別のスタイルにしたいと相談があった。
契約書を最初から作り直し(これが英文だから泣けてくる・・・)、支払いの方法を再度確認し、という結構煩雑な内容だったので、日本と常識は違うと思うがと前置きした上で、代替案を示したのだが、ダメだという。
理由を聞くと「今までのやり方だと恨みを買うんですよ」というではないか。
確かに若干グレーな部分もあったのだが、キチンと説明すれば納得してもらえるのではないかと食い下がったのだが、「日本と違ってこちらでは人の値段なんて1万円くらいなんですよ」と冗談なのか本気なのか分からない話をはじめ、30分程電話をしている間に「恨みを買う」という言葉を5分置きぐらいに聞くことになってしまった。

次の日は同じことでAさんから電話があった。
いつもだと同じ話でも全く逆のことを話す二人なのに、今回はどうも様子が違う。
内容の説明に温度差はあっても、「恨みを買うんです」の言葉は一緒なのだ。
いつも全く違うことを話す二人が、今回ばかりは「恨みを買うんです」と一致している。

改めて書面を欲しいというと、翌日送られてきたA4サイズの文章には、「恨みを買う」という理由から処理方法を変えたいと書いてあり、冒頭、中盤、締めと三回も繰り返して「恨みを買う」と書いてあった。

これでは仕方ない。処理方法を変えることにしたのだが、さすがに会議では「恨みを買うから処理方法を変える」とは報告できなかったようで、「コンプライアンス上の問題により処理方法を変更」と報告したようだった。
「恨」というと最近はすぐ韓国ドラマを思い出すが、まさか「恨みを買う」 という言葉を会社の中でこんな風に何度も聞くことになろうとは思わなかった