私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

赤い袖先 1話~8話

2022-05-10 21:08:28 | 韓国ドラマ・映画

私は韓国ドラマ好きではあるが、今までは見てきた本数の割には、史劇(時代劇)の比率が低かった。タイミングが合わなかったり、全体の本数が長かったりという事がネックになっていたのだが、このドラマは17話という事が最初から分かっているので、気軽に見始め、その話の面白さにすっかり魅了されてしまった。

このドラマはイ・サンの若い時代を描きながらも、彼の知らない所で繰り広げられる権力争い、誰に付くかで自分の身の振り方がすっかり変わってしまう女官たちの権力争い、夫亡きあと息子であるイ・サンの身を案じる母の思い、そしてイ・サンの祖父である王の権力からの引き際等が描かれる。

そして謀反の罪で両親を亡くし、養父母の元から女官として宮廷に入ったドクイムが見る宮廷の様子と彼女から見るイ・サンの姿。そしてイ・サンから見た快活で機転の利く明るいドクイムの姿。

周囲の人物たちは、それぞれが自分の利害を計算し、自分の身内を案じ、そして権力争いからはじき出されないように駆け引きに夢中だ。それゆえ、若い二人、王になるべくして生まれたと覚悟するイ・サンや、女官として王になるであろうイ・サンに仕える事を自分の意志で決心するドクイムはの真っすぐさが非常にまぶしい。

日本の大河ドラマと同様、韓国でも史劇の人気キャラクターは、視点を変えて何度もドラマ化されているのは一緒だ。描き方で重厚な骨太ドラマになったり、切なさのある若々しいドラマになったり。

このドラマは、制約のある中で、出来うる限り自分の意志で生き方を選んでいこうとする二人の若々しさが感じられるドラマだと思う。

ドラマは中盤、二人が幼少期からの縁を実感するところだ。