月に何度か仕事関係で市ヶ谷方面から九段下方面に歩く機会があるのだが、そのたびにいつかお店の中に入りたいと思っていた海苔弁専門店だ。
靖国通りと内堀通りの交わる角に目立つ白い暖簾。そして時々聞こえてくる太鼓の音。日本の伝統・・ザ・海苔弁という雰囲気がたっぷり伝わってくる。
仕事途中で店の前を通る際は、お昼時の時間を外してしまっていることが多かったので、なかなかお弁当を購入する機会がなかった。
今日は暑くもなく、寒くもなく、5分ほど歩いてお弁当を買いに行くにはちょうどいい天気だったので、散歩がてらお弁当を買いに行ってみた。
バイデン大統領の来日、そして日米豪印の「クアッド」首脳会合が開かれる為だろう。靖国神社の前では一昨日位からかなり大がかりな検問が行われている。たくさんの警官の人が行き来している中、袋を持っていくのを忘れてしまったので、両手でお弁当を持ちながら静々と歩いて会社に戻ったのだが、そのずっしりとした重さから、蓋を開ける前からぎっしりと中身が詰まっているのが伝わってくる。
蓋を開けると、蓋の裏にこだわりの海苔弁の食材の説明が簡潔に書かれている。そしてぎっしりと詰まっている中身。一目見ただけで1,080円という値段が高いという気持ちはどこかに行ってしまう。1,080円・・・当然ですよね。という気持ちになる。
ごはんの中から出てくる半熟の卵、ゴマの香りがしてやや濃い目の味がごはんに合うきんぴら、まわりのたれが美味しい鶏もも肉。塩味のあるおかずはごはんにピッタリだ。
そして食べ応えのあるお魚と青海苔の香りがふわりと漂う磯辺揚げ、海苔の下には削り節がかかったごはんがある。つやつやとした海苔も美味しかったが、青海苔の香りを感じながら食べる磯辺揚げがとても美味しかった。青海苔の香りに海苔弁の底力を感じた気分だ。
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また、食べたい・・・・