このドラマのスタイルは毎回ゲストが実際の芸能界を連想させ、それがまた面白さを誘うというスタイルのようで、今回は実際に嫁姑関係のキム・スミとソ・ヒョリムの二人が出演。
お嫁さんのソ・ヒョリムは新人の時からドラマで見ていたせいもあり(新人故、演技が今一つという役柄だった・・・)「あの彼女がこんなになって・・・」と私でもそんな思いに駆られる。リアルに彼女の結婚までの道のりを知っていれば「あの脚本家の作品には出演したいが、四六時中お母さんと一緒なのは・・・ちょっと」という気持ちを見せる彼女の様子をちょっとニヤニヤしながら見る事だろう。
「共演が嫌なのではなく、お互いにちょっと負担だ」という思いと、マネージメントする側の思いを色々描きつつ、俳優の気持ちとプロダクション側の経営をどんな感じに帳尻を合わせるのかというストーリー。
マネージャーと言っても色々なシスタイルがあるようで、ジュンドンが俳優たちの気持ちに寄り添っている間、ジェインはたくまし肉食系女子の生態を見せ、それはそれで面白いのだが、役柄としてはジュンドンの方が感情移入しやすいのは当然。人間として弱い面を見せつつも、俳優に寄り添う姿は共感力の塊に思えてくる。
二人よりキャリアのあるマ・テオは、「俳優を引き連れて移籍を」という甘い誘いにかなり心が揺れている様子。
しかし、稼ぎがあるドル箱俳優たちを引き連れての話故、正式にまとまるまでは仕事もおろそかには出来ない。
アクションスターでありハリウッド女優になったスヒョンの出産後国内での仕事を印象的なものにしようとするマ・テオだが、問題になるのは身体のキレの戻りではなく、ベビーシッターの確保というところが何とも現実的だ。
突然の税務調査、そしてそんな中でも彼が会社を見捨てて他所に移籍するという事はあっという間に社内だけでなく業界的にも噂になっていく。
裏切り者になったはずのマ・テオだが、何故か余裕しゃくしゃくだ・・・
結局、亡くなった元代表の妻が会社を売ろうとしていたにも関わらず、税務調査の噂が流れた上に、稼ぎ頭のマ・テオが担当の俳優たちを引き受けて他社に移るということが噂になり、会社の価格が暴落。購入を考えていた会社もリングから降りてしまい、結果的に買収を止められたマ・テオの株が社内で急上昇という反転攻勢になるのだが、全部見越してマ・テオがそれを行ったのか怪しいものだ。そこまで深読みしていたのか・・・・あのえくぼの下にはどんな悪だくみが隠されているのか・・・
悪い人ではないのかもしれないが、隠された娘(ヒョンジュ)的にはなんとも複雑な心境だろう・・・そして、肉食女子であるジェインが仕入れた情報は、亡くなった元代表が会社の資産を相当数持ち出していた事。買収の前に会社が倒れそうなのだ・・・