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夫であるジュンドが国会議員であることはママ友には内緒にし、中学生の娘にも目立つことをさせないように気遣うヘジュ。
本の修復の仕事をし、穏やかな生活をしているように見えるものの、夫の選挙運動の手伝いは行わず、自分の出自はどこか隠しているようでもある。そんな彼女の身辺は娘が家出をしたことが引き金になり急に慌ただしくなるのだ。
家出中学生の父親が国会議員であることに気づき、忖度しようとする警察の意向を夫であるジュンドは拒否するものの、妻ヘジュは取り乱し少しの好意を受けようとする。しかし警察からの連絡は娘の発見ではなく、いわゆる放蕩息子で少し前に出所した長男の死だった。更に自宅には、亡くなった息子と付き合い、彼の子を妊娠しているという女性が訪ねてくる。頼る者もいなかった自分の姿をその若い女性に重ねるヘジュ。
国会議員の息子が死後麻薬所持を疑われれば、当然マスコミの前で謝罪をせねば収まりはつかないのだが、そんな中「デジタル性被害者についても関心を持ってほしい」と切り出すジュンド。ヘジュも自身も偶然弔問に訪れる者もいない被害者の告別式に立ち寄っていたのだ。
申し訳ないと思いながらも、話題になれば被害者救済にもなると、政治家らしい生き残り術を取るジュンドの思惑は奇跡のように上手くいくかと思われたのだが、そんな奇跡はまた次の悲劇も生み出すのだ。
ヘジュを演じるキム・ヒョンジュは、凛としたところがありながらも、幸薄い役柄がどうしてこうも似合うのか・・・一見幸せそうに見えながらも、どこかなんとなく寂しげな不幸の影が見え隠れする感じ。続きが気になる・・・