大妃に煎じて飲んだら毒になる花を警告の意味も込めて贈った王妃だが、なんと大妃は何も飲んでもいないのに「具合が悪い」と床に臥せ、こちらも王妃をけん制。「花を送ったのは勇み足だ。大妃に手出しを出来なくなってしまった。」と王から忠告される王妃だが、「息子が殺されかけたのだ」と王妃も黙ってはいない。
もちろん王妃は捕まえた犯人を、自分が本当は王妃だったと思って譲らないファン貴人の父親の前に差し出し、「やられてばかりではいられない」という事をきっちり示すのだ。見かけは上品でも、裏では「やられたらやり返す」が宮廷内の掟らしい。
大妃は「今度は自分が手を下さずに、自分が思う皇子を世子にする」と、無邪気に息子ポゴム君の頑張りを信じる女官出身のソヨンを手先に使う事にするのだから、どこまでも達が悪い。
大妃の狙い通り、単純なソヨンは甘い言葉に酔い、指輪を貰った事でいい気になり、あっさりと大妃の手先になりこそこそと工作を始めるのだ。
心優しい息子のシムソ君がミッションを遂行できずに戻って来た事が許せず、疲労困憊の息子を再び戦いの場に送り込もうとするコ貴人の思いも分からないではないが、倒れた彼を助けたのは、「皇子たち全員、国母である私の息子でもある」という王妃。そんな王妃の振舞いが許せず、コ貴人はケソン君の秘密を暴き王妃を窮地に追い込むべく、彼の部屋へ忍び込み、肖像画を盗み、それをファン貴人との取引に使うという汚い手段に出るのだ。
しかし、そんな事をしている間に、母の期待に応えられなかったシムソ君は自ら命を絶とうとするのだ・・・・それを助け、更にはシムソ君の気持ちをしっかりとケアする王妃。
世子選定競技会(!)も終盤。ウィソン君とケソン君は、僧として活動する大男を招聘するために尽力するも、ケソン君は、僧が経典の中に軍事本を隠し持ち、宮殿内の地図を隠し持っている事に気づく。謀反を企てているとケソン君はいち早く王に報告しようとするものの、ウィソン君は、勝負に勝つために彼を殺人犯に仕立て上げ、恩を売って彼を宮廷に連れ帰ろうとする。母のファン貴人同様、勝つためには手段は選ばないのだ。更に母のファン貴人は殺人を犯した息子を守るために、秘密がばれ失意の中自殺したケソン君に全ての罪を擦り付ける事を画策。権力を手に入れるために何でもやる恐ろしい世界だ。
島に渡り、王が即位する前の盟友を宮廷に招聘するために、あれこれ苦心するボコム君とソンナム君。漁民たちから金を巻き上げていると疑い、帳簿をチェックしようとする二人。ソンナム君の真剣さを見たボコム君は、母から送られたカンニングペーパーを海に投げ捨て、ソンナム君と一緒に彼を本当に宮廷に連れ帰っていいかどうかを見極めようとするのだ。
母のソヨンは、大妃の口車に載せられて、「ソンナム君は王の実子ではない」という張り紙を街中に貼る事に余念がないにも関わらず、息子のボコム君はキチンと自分の考えを持って行動しようとしているのだ。母は「家柄は関係ない。本人の実力が大事」と言っていたが、それを体現しているのは母の彼女でなく息子のボコム君だ。
ケソン君を陥れようとしたファン貴人は、一歩先を行った王妃の手腕で後宮の最下位に沈み、無駄な逆恨みは更にヒートアップだ。更なる暴走が待ち受けているだろう。そして僧と一緒に謀反を企てていたのは、世子を助けた医師二人。この二人、本当に謀反を企てているんだろうか・・・