第二次世界大戦での連合軍勝利70周年を記念して中国が製作した映画だが、中国、香港、台湾、韓国そしてアメリカが集結して重慶の爆撃が描かれている。(参加している香港、台湾、韓国の俳優達は基本的に中国人役として出演している)
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取り扱っているストーリーや内容のクォリティの問題からか、レイトショーでの公開だったため、私は見る事もなく、今日まで来てしまった。
たまたま、お試し期間として契約したU-NEXTで見られる為、鑑賞。
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零戦と戦う連合軍という図式の映画なのだが、中国映画故、敵役である日本の影がとんでもなく薄い。韓国の抗日映画などは、これでもかというほど日本が悪く描かれているのだが、中国映画では敵役をそんな風に描く気もないようで、ひたすら勝利に向けて頑張る自分たちを鼓舞するストーリーが中心だ。
2010年代に入ると、ブルース・ウィリスのネームバリューが欲しい沢山製作されたようだが、この映画もそんな映画の1本とも言えるだろう。それでも、ブルース・ウィリスは若い兵士たちに飛行機乗りの矜持を示すようなセリフもあり、連合軍のメンバーとしての威厳もある役柄。
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2015年頃、撮影が行われていた際にスンホンも参加していた為、韓国の芸能ニュースでも「ソン・スンホンがブルース・ウィリスと共演」と何度も取り上げられていた。
2016年頃には『中国の指導部がバックアップし、70億もの製作費がかけられたものの、製作した投資集団の経営問題が発覚。
製作目的で集めたお金を他に回していたり、他の金融商品の利払いが遅れたりしているとのこと。この製作会社は、映画製作を目的にした金融商品を売って資金を集めていたのだ。そんな中での利払いの遅れはは致命的・・・・公開の目途は全く立っていないとのこと。』というトラブルが発覚。
更に公開が予定されていた2019年には出演していたファン・ビンビンの脱税事件に関係して、結局中国国内での公開は見送り。かろうじてアメリカでは公開されたものの、公開当時ネットで見た評価は寂しいものだった。『iPhoneで撮影したかのような映像』という書き込みを目にした事が忘れられない。