1968年、シカゴ。反ベトナム戦争派が行った集会に参加していた若者たちと警察が衝突し、大きな暴動となってしまった事で罪に問われる7人。当初起訴は難しいと思われていた事件は、検察側の思惑でまるでゴールが決まったような形で裁判が行われることになる。
裁かれる側の7人も反戦という思いは一緒ではあるものの、裁判に対する思いや信念までは一緒ではない。更に裁判の場は彼らが反戦の思いを語る場所ではなく、彼らが暴動を主導したという共謀罪で裁かれる場だ。「ここは私の法廷だ」という裁判長の言葉の通り、裁判は政治裁判の様相を呈して進んでいく。
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デモを暴動と置き換えて裁こうとする司法の理不尽さを感じながらも、暴走せずにデモや集会をコントロールしなければならい難しさも合わせて感じる事が出来る展開。
「何の為に自分達がデモや集会をしようと思ったのか・・・」それを忘れないために毎日書き留められたメモ。最後にあんな形で反戦の思いが語られるとは思っていなかったので、胸が熱くなった。
*Netflixで視聴。
『シカゴ7裁判』予告編 - Netflix
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