賭けボクシングの試合で試合の事故で刑務所に入っていたサングだが、その相手はなんと彼の弟分だったのだ。自分を慕い、同じボクサーの道を歩んだ彼。
彼が刑務所にいる間も意識は戻らなかった彼を手術で助けるために、グルの家の登記簿を持ち出し金の工面をしようとするサング。
彼が頼る先は賭けボクシングの胴元である女性しかいないのだが、彼女は不動産の登記簿を出させるだけでなく、試合を嫌がる彼に試合をすることを強要。しかしそうやって工面した金を持ち、病院に駆け付けるも間に合うことなく息を引き取ってしまう彼。
そんな彼の遺品を整理しながら、彼がボクシングを辞めようとしていたのは怪我を隠してのことだった事、グルの父親である兄と自分を再会させようとしていた事を知ってしまうのだ。
ショックを受け、家に戻らないサングを心配し、生活態度はいい加減だが、優しいところもあると叔父であるサングを「家族がいなくなったら探さなくては・・・」とチラシを作って探そうとするグル。
そんな純粋グルを拉致する事で、サングと連絡を取ろうとする賭けボクシングの胴元の女性。(借金もあり、一度足を踏み入れたら、抜け出せないようになっているのだ・・・)
*****
グルが一人で外出するのを心配してついて行くサングは、彼が遊園地を一人で巡り、何軒もの飲食店を一人でめぐるのを不思議に思う。しかし最後にある駅に降り立つのを見て、サングはグルが自分の幼い頃の夢を再現している事に気づくのだ。
父親に虐待され寂しい子供時代を過ごしたサングの心の拠り所だったグルの父親。父親が亡くなり、孤児院に行く彼をこっそりと迎えに来てくれるはずだったグルの父親は、約束の駅に現れる事はなかったのだ。
「お父さんは、その日に大きな怪我をして病院に運ばれました。」というグルの言葉から、グルの父親が自分が欲しがっていたナイキの靴を百貨店に買いに行った際にデパートの崩落時期に巻き込まれた事を知るのだ。
それからは、毎年自分の誕生日にはナイキの靴を買ってくれていた事、そしてグルと一緒に「誕生日には遊園地に行って、チキンを食べてピザを食べてジャージャー麵を食べたい」と言っていた自分の夢をかなえてくれていた事を知るのだ。
亡くなった兄のやさしさはそれだけではかった。養子として迎えたグルを愛情を持って育てていた事を知るサング。
このドラマ、色々な愛のカタチを見せてくれる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます