私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

車輪 第3,4話

2023-02-06 21:10:57 | 車輪 韓国ドラマ

「デジタル性被害者についても関心を持ってほしい」と切り出すジュンド。ヘジュも自身も偶然弔問に訪れる者もいない被害者の告別式に立ち寄っていたのだ。

ニュース番組でのジュンドのインタビューは色々な意味で目立ち、話題になる。話題になった事で「医大生である加害者はたとえ有罪になってもすぐに社会に復帰できる」と噂も広まり、予想もしなかったようなバッシングの嵐が起こり、加害者の大学生が投身自殺で亡くなるのだ。

想像もしなかった展開にジュンドのサイドも混乱するも、加害者への目が向けられた世論はジュンドへの逆風とまではならず、事務所にスタッフ曰く「厳しい状態が避けられるかも」という状況だ。

しかし、ヘジュはその件がきっかけで、学生時代「あなたが殺したのよ」と言われた思い出が何度も蘇り、ジュンドも「子どもを亡くす親をつくってしまった」とショックを受ける。

ヘジュの「私は今まで夫の事を一度も疑った事はなかった」という過去形の告白とともに、中学生の娘が学校で学ぶ「トロッコ問題」は、「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題なのだが、学校の先生の言う通り「正解はない。考え方の違いがあるだけ」だ。ただ、この先の不穏な展開を予感させる。

ヘジュ達の息子の子どもを身ごもっているというスビンは何かほかにも秘密がありそうだが、つわりも酷く、転がり込んだヘジュ達の家を出る様子もない。更に出生前に親子関係の検査を行う事は違法故、彼女の話が本当かも確認しようがない。結局、腫物に触るようにスビンの様子を遠くから見ているしかないのだ。

そんなスビンの様子を一番気にしているのはジュンドの事務所のチャン首席補佐官だ。更に彼が気にしているのは、ヘジュが選挙運動に関して一つの内助の功を示さない事。「結婚する際の約束だから」とヘジュが選挙を手伝わない事に関して彼女の替わりに頭を下げるジュンドだが、チャン補佐官は口調はソフトだが「選ばねばならない事になったら、政治家としての夢と奥さんとどちらを選択するのですか」と鋭く追及。そのソフトな物腰の影に何が隠れているのか・・・

そしてジュンドがカン議員が自らの親族を隠れ蓑にして土地投機を行っていた事を調べるうちに、何故ヘジュが表立って活動したくないと言っていたのかが分かってくる。カン議員の口利きで土地を購入していたのは、ヘジュの過去を知っている家族だったのだ。

20年以上も前の出来事から抜け出せない家族は、何があってヘジュを人殺しと言うのだろうか・・・

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クスッとした笑いもなく、ほっとした場面も交わされる言葉の裏になにかが隠されているのでは思ってしまう。ヘジュを演じるキム・ヒョンジュの幸薄い感じが本当にリアルだ。

 



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