私は一人で立ち食いソバに入るのも特に問題はないので、小諸そば 市ヶ谷店はサクッと食事を済ませたい時は時々立ち寄るお店だ。
先日立ち寄った時は、季節限定の「瀬戸内海産 活〆穴子」を使ったメニューが出ていたので、夏の気分を味わいたいと「穴子天丼セット690円」のチケットを購入。(他には穴子天せいろや、穴子天丼に更に海老天をプラスした満腹セットなどもあった・・)
スピーディに提供するのが立ち食いソバの一番のセールスポイントだ。それ故、てんぷらは基本揚げ置き。正直、時間が経ってしまって今一つという時もままあるが、この日はラッキーにも、立ち食いソバ店的には揚げたての穴子天だった。穴子の身は厚くはなくとも柔らかく生臭みもなく、衣も硬くない。細めのソバも丁度いい茹で加減だった。
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私は月に2回ほど立ち寄るだけだが、いつもは定番物を食べている人が目につく。しかしこの日は、穴子のメニューを選んでいる人がかなりいた。やはり、いつも定番では・・・と思う人も多いのだろう。季節限定メニューはやっぱり大事な集客コンテンツらしい。
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この小諸そば 市ヶ谷店は、混んでいる時は2時過ぎでも、八割方席は埋まっている時もある。冬の寒い時期はコートも着たままで無言でそばを食べるサラリーマンが何人も居て、皆、最後の一口を口に入れると、お盆の上を片付けそそくさと席を立つ準備が始まる。
「食べ終わったらサッと店を後にする」という立ち食いソバの王道スタイルが浸透しているようで、皆滞在時間は短い。