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7月13日に俳優組合が映画やテレビへのストライキを正式決定し、14日未明からストに踏み切っている。俳優組合には俳優から司会者まで16万人が加入しているそうだ。
43年ぶりのストと言われているのは、俳優がストを行うのは、1980年にビデオ化の二次利用料についてストを行って以来の事から。更に今回のように俳優と脚本家の同時ストは、1960年に映画がテレビで再放送される際の二次利用料が問題になった時以来だからなんと63年ぶりだ。この時に交渉を主導したのは、当時俳優だったレーガン元大統領。歴史の中の出来事と思っていた事が、再び行われている事に驚くしかない。
テレビ番組では再放送や海外放送の際に二次利用料が受け取れていたが、配信番組は、ある一定期間(数年間)は権利を企業が独占する形態が主流となっているとの事。素人考えであるが、一旦、ある契約スタイルが標準になってしまうと、後に続く企業も普通はそれに右に倣えになるはず。ましてや配信企業に有利であれば尚更だ。当面の目先の利益だけを考えたら、企業側に契約スタイルを見直す必要性等あるはずがない。今回、脚本家、俳優はそれを視聴回数に応じた報酬還元スタイルにする形態への見直し要求しているのだという。企業が自分たちの今の利益だけでなく、未来に続く業界の在り方にまで思いをはせているのでなければ、すぐにはストが収束するとは到底思えない。
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最近では、劇場で見るハリウッド作品に興味があるのは、50代から60代以降の高齢者、あるは映画マニアだけと言われているとの事。私はこの二つの条件にピッタリ一致する映画ファン。事の行方を見守るしか出来ない一ファンとしては、まずは、21日から公開されるトム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」を劇場できっちり楽しみたいと思う。