パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

気になったこと

2020年05月08日 09時14分02秒 | あれこれ考えること

戦争が終わったあと、ドイツ国内にはあれだけいたナチス党員や
支持者が一気にいなくなった
との記述(報告)がハンナ・アーレントの「責任と判断」の中ある

何故?
と思う前に
きっとそうだろうな!
とも想像ができる

大衆はそんなもの、、
誰に責任があって、どうしてそのような事態になったのか、
誰かブレーキをかける人間はいなかったのか、、
との問は、結局のところ曖昧なまま放置されてしまいそう

現在の日本のことを想定すると、これと同じことが
起きてしまうだろうと危惧する
毎日毎日優先される現実(今だけ、お金だけ、自分だけ)に
仕方ない、、と思考停止し、結果的に現状を支持したことになるが
事態が変わると、そんなつもりはなかった、、、
といい出す人たちは、急にいなくなったドイツにおけるあの人たちと同じだ

不意にもう一度「大衆の反逆」を読み直してみようか
との気になった、、ステイホームが推奨されてるし、時間はあるし

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新型コロナ収束後の市議会(ある人の予想)

2020年05月08日 09時11分02秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

例のごとく面倒くさい話

先日、この季節らしいある晴れた日に
三密を避けて屋外でソーシャルディスタンスを確保し
参加者全員がマスクをして、少しばかり著名な弁護士さんと
意見交換をする機会があった

その時のテーマとは別に、記憶に残ったことがあった
それは弁護士さんの
「コロナ収束後の地方議会は、議会の存在感が薄れるだろう」
との予想

彼が言うには、この未曾有の事態において各地の市町村は
緊急の予算を捻出しなければならいが、現実的な対処として
どこでも首長の「専決処分」という手続きをとることが多くなっている
議会の承認を得ずに、とりあえず緊急事態に対処していくこの方法は
あとで議会の承認を得ることになるが、その時に議会で不承認とされても
先決処分の効力は失われない
結局のところ、議会は議決という儀式のような承認作業をしているだけとなり
果たして議会という存在が必要かが問われることになる、、というのだ
若干、間違った捉え方をしているかもしれないが、大枠はこんな感じだった

その時は、ぼんやり聞いていただけだが
最近の市長のブログに、この専決処分のことが取り上げられていたのが目に入った
そこでは、5月14日に臨時議会を招集することと、議案についてこのように書かれていた
「コロナ対策の補正予算を2つ同時提出、
第1号補正は総額48億円を超える巨額予算であるにもかかわらず、
市長の専決処分で執行することを議会報告で了解してもらうという異例中の異例の手続きを踏む」

専決処分については市長も座り心地のいいものではないらしく

「これまでも政府補正予算の執行のために専決を行うことはあったが、
一般会計200億強の本市のなかで48億という4分の1に迫る額を
専決というのは基本的には「ありえない」

と記している

とは言うものの、手続き上は議会の不承認でも進めて行けるようなら
議会の役割は何だったのか、、、との基本的な問に立ち戻る

議員さんには一般市民が目にしないような詳細な情報が市から渡される
(予算とか、決算とか、事業報告とか)
あまりにも細かいので、一般市民が見たら却って混乱して困るようなものもある
市民の代わりに議員がそのチェックを行うというのが現在の分業的な
(と勝手に思っているのだが)システム
ここで問題なのは、この詳細なデータ類を議員さんは(毎度)ちゃんと見て
議決等の判断材料にしているか、、という点だ

ある事業の数字的な報告書を目にすることがあった
その中には、「一般社会ではありえない」と思われる項目があった
これについては今後の市議会で問題になりそうな気配だが
果たして議員さんは、この奇妙と思われる数字にセンサーが働くだろうかと
(今までの行動を見ていると)少し不安を覚えてしまう

議会は議決という承認作業をしているだけ、お墨付きを与えているだけ
それしかしていないなら、、弁護士さん予想した通り
議会の存在価値は、薄れてしまうことになりうそう

 

 

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