BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

UQ HOLDER! 第109話 感想 + UQHが解明するネギま!の秘密

2016-01-20 17:06:13 | UQH/ネギま!
夏凛デレ回本番。
案の定、彼女は本音吐露薬は摂取しておらずw

ということで、ひたすら夏凛の一人芝居の回w
で、やっぱり、刀太は気になる存在だった。。。
いや、まぁ、いいんだけどね、ラブコメとしてはそれで。
刀太の言うとおり、空回りしている夏凛は、見てて微笑ましいから。

ただ、逆にここまで周りが軒並み浮足立ってくると、そうまでして皆が認めるようになる刀太のキャラが気になってくるかな。。。

何なの、この超ポジティブシンキング!は???
刀太ってなにもの?

もちろん、彼の超ポジティブ思考は、あの吸血鬼なりたての頃の、自我が超不安定だったときのエヴァを、無理やり生かせるために必要な一種の精神的ドーピングみたいなものとして必要だったから、という物語構成上の理屈は立つんだけどね。

でも、それは刀太というキャラの役割として必要なものでしかなくて、でも、彼の内面からそれが湧き上がる理由や意図がよくわからない。

まぁ、ネギの複製体としての刀太の来歴からすれば、ネギが求めてやまなかったナギや明日菜の「バカっぽさ」が強化されて発現した!?とも解釈できるわけだけどね。

そのあたりはどうなのかな。。。

実際、ここのところ、ネギの「脱げくしゃみ!」のように刀太の拳が、実質的な「脱げビーム(笑)」と化しているのも、明日菜の魔法無効化能力のようにも見えるしね。

要は、闇の魔法とマジックキャンセルの二つの異能を引き継いでいるのが刀太ということになって。

で、このあたりから、ちょっとマジな話をすると、最近ネギま!を読みなおして思い出したのだけど、実は、明日菜とネギって、ふたりともネギま!の魔法世界を作った造物主の末裔に当たるんだよね。

で、闇の魔法にしても、マジックキャンセルにしても、その血統の力だったりする。

正確には、闇の魔法は「造物主=始まりの魔法使い」の系統の能力で、マジックキャンセルは、造物主の娘のアマテルから継いだもののようだけど。

ともあれ、刀太の身体に宿る二つの力は、ともに造物主の血統のもの。

で、今回、その造物主の能力をどうやら引き継ぐ刀太が、夏凛に対して問う形で主題化したのが、「不死者を作った奴らをぶっ倒す!」というもの。

これ、結構、大事な話だよね。

というのも、前から気になっていたのだけど、造物主はなぜ「不死者」としての吸血鬼のエヴァを創りだそうとしたのか?ということ。

エヴァが人工の真祖だったのに対して、ダーマという例の馬鹿でかいおばちゃんは「天然物の真祖」だったわけで。

となると、始まりの魔法使い/造物主が生存していた時点で、すでに不死者は存在していた、ということになる。その不死者を人為的に生み出そうとしたのが造物主だった、というわけで。

で、ここからは唐突に直観的に最近思った結論を先に書いてしまうと、この不死者を生み出したのが、ザジがプリンセスである魔界=金星にいる「魔族」ではないか?ということ。

つまり、魔族の存在を前にして、どうにか人間を魔族に近づけようとしたのが、始まりの魔法使いだったのではないか、ということ。

この場合、始まりの魔法使いも魔族だった、つまり金星出身だった、ということになるのだけど。

なんで魔族かというと、確か、「墓所の守り人」がザジの姉であるポヨの旧知であって、同時に「墓所の守り人」はアスナやアリカ(ネギの母)のご先祖様らしいということがネギの口から出されていたから。

つまり、始まりの魔法使いの末裔の一人である「墓所の守り人」がすでに(金星出身の)魔族と知り合っていたということは、彼らの間に何らかの交流がかつてあった、ということを意味するわけで。

そうなると、魔族がまず先にいて、その連中が不死者を生み出す能力をもっていて、その煽りを受けて、様々な種類の不死者が生まれることになった、というのが妥当かなぁ、と。

だって、そうでもなければ、さすがに月に飛ばされた夏凛が無傷のまま地球?に帰還するなんて宇宙的に馬鹿げたことが起こりそうにないじゃない?

さらにいえば、ネギま!においても、魔族は、物語の最初の方ではものすごく重要な存在だったんだよね。それこそ、ネギの村を襲った実働部隊が魔族だったってことを含めて。

なので、UQHが今後の物語を通じて明らかにすることがあるとすれば、それは「なぜ不死者が存在するのか?」とか「不死者を生み出した元締めは誰なのか?」という問いのはずで、それを解明しようとすると、自動的にエヴァが吸血鬼にされた理由、エヴァを吸血鬼にしようと思った造物主(始まりの魔法使い)の目的、といったことが芋づる式に明らかになるはずで。

それから、例の、ナギとネギをともに籠絡している始まりの魔法使い/造物主の「共鳴り」なるものが一体何なのか、というのも明らかになると思えるし。

そういう意味で、今回、さらっと刀太が言ってた「不死者を生み出した存在を突き止める」という方向性は、そのまま、ネギま!/UQH世界を存在させる秘密に行き着くものであるし、そして、それはおそらく「魔族」と関わるものになるのだろうな、と。

まぁ、魔族って結局、ネギま!でも何なのかわからず仕舞いだったしね。

ただ、そちら側に目を向けるようになれば、結局、始まりの魔法使いはどうして生まれたのか、ということもわかるようになる。

要するに、始まりの魔法使い/造物主よりもさらにメタな次元の問題にあたるのが不死者=悠久者の存在だったということで。

その点で、UQHは、ネギま!で積み残された「ネギま!(=UQH)世界の存立の秘密」を最初から解明するための鍵だったということになる。

で、その解明を、「エヴァをあんな存在にした奴」や「不死者を生み出した奴」を明らかにしてボコるwことを目的にすることで、エヴァだけでなく夏凛やキリヱ、あと三太や九郎丸たちの幸せを獲得していく、というのが刀太の行動理由になるんだろう。

もっとも、この刀太の行動指針や、やっぱり、ネギの「復讐」という動機付けに比べると弱いようには思うのだけどね。

あと、ここまで書いて気がついたけど、神鳴流剣士の「魔の調伏」というのも、もともとは魔族向けのものとして用意されたもので、だから、「闇の魔法」には無条件に効果を持つという話だったはず。だから、神鳴流が何か、というのも、思い切り「魔族とは何か」ということに通じているはず。

となると、九郎丸という神鳴流剣士がUQHに登場しているのも、いずれは神鳴流と魔族の話をするためなのだろうな、と。

もっとも、これは、コノセツの孫二人?によって説明されるのかもしれないけれど。

それと、このように「魔族」がUQHの話の肝だとするなら、半魔族である龍宮隊長が麻帆良学園の臨時学園長を務めている、というのも何かしら意味があるように思えてくる。要は近衛の一族では学園長を務められなくなった理由もある、ということでしょ?

もっとも、それは、刀太の両親とされた近衛姓の男女をフェイトが殺した時点で、身を隠すしかないということになったのかもしれないけれど。

ともあれ、今回の刀太の発言は、ゆくゆくはUQHがネギま!世界をも含む、不死者の世界の謎を解明するのが物語のゴールであると宣言したように見える点で、思いの外、重要なものだった、ということのように思える。

もっともそれらの解明をしようとすると、今後に控えるまほら武闘会のトーナメントを始めとして、多分、あと20巻ほどは続く話にはなるのかな、と。

まぁ、ネギま!が38巻まであるから、あと30巻くらいは余裕!なのかもしれないけれどw

ということで、早く武闘会、始まらないかなぁ。

どう考えても、武闘会参加者、という形で、ネギま!のキャラやその末裔、あるいは関係者が、軒並み登場することは間違いないだろうからw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする