桑の実
ヤマグワ
<クワ科・クワ属>
山地に多く自生し、
かつては養蚕用に畑に植えられていたのが放置されていたりする落葉高木。
樹皮は灰褐色で縦に不規則な筋がある。
葉は互生し長さ7~20センチの卵形または広卵形で、
先は短く鋭くとがり、基部は円形または浅い心形。
質は薄く、ふちに不揃いの鋸歯がある。
花は4月ごろ咲く。
集合果は長さ5~14センチの楕円形で赤から黒く熟し食べられる。
<俳句歳時記>夏
(桑苺・夏桑)
桑の実や擦り傷たえぬ膝小僧 上田五千石
桑の実や窓よりじかに老婆出づ 武田 伸一
桑の実や経し世は常に炎なす 落合 水尾
桑の実食べて村掃いて子等登校す 加藤 知世子