ネジバナ(モジズリ)
<ラン科・ネジバナ属>
日当たりのよい芝地や田の畦にはえる多年草。
地中には白色の紡錘根がある。
葉は広線形で数枚つき葉のあいだから桃紅色の小花を咲かす。
花茎は淡緑色で上部がねじれる。
花は横向き、鐘形。
和名は捩花(ねじばな)でねじれた花序からつけられた。
<俳句歳時記>夏
捩花(ねじばな)
<ねじればな・文字摺草(もじずりそう)・もじずり・もじばな>
ねじ花の疲れし花芯ゆっくり戻せ 武井美幸枝
みえていて見えないあの世ねじり花 上野丑之助
ねじばなの紅のひとすじあねいもうと 酒井 弘司
捩り花地蔵無言の石並ぶ 河野 南畦
捩花のもののはづみのねじれかな 宮津 昭彦