シュンラン(春蘭)
<ラン科シュンラン属>
春の明るい乾燥した落葉樹林帯に咲く。
淡い黄緑色の花は横を向いて咲く。
花弁状のものが5枚あるように見える。
上と左右に開いた3枚の花弁状のものと、
その内側に開いていない緑色の花弁(側弁)が2枚上側から被さっている。
この5枚は楕円形の黄緑か緑で艶がある。
その下側にひだのある白色の花弁(唇弁)が1枚。
5枚と1枚で6枚になる。
外側の花弁のような3枚は、実は萼で、本当の花弁は唇弁を含む
内側の3枚。唇弁の内側に縦にひだがあり、白または薄緑で、赤紫色の斑紋がある。
唇弁の上に、雌しべと雄しべが合着した棒状の「ずい柱」があり、
先端に「花粉塊」と言う花粉の塊があり、すぐ横に柱頭がある。
果実は紡錘形をしており、熟すと茎が伸びて葉の上に出て、
上に向いて直立する。
種子は極めて小さく埃のように見えるそうだ。
葉は地表から出る根生葉で、細長く薄いが硬く、
根元から立ち上がる。
唇弁にある濃紫色の斑点がほくろに似ていることからホクロ(黒子)
または、ジジババ(爺爺婆婆)とも言う。
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