れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ヒメオドリコソウ

2008-03-11 05:48:05 | 野の花日記
ヒメオドリコソウ
(シソ科オドリコソウ属)
里の日当りのよい畑の隅になら、群れて咲く。
たいていホトケノザも一緒に咲いていたりする。
一見色が似ているので見間違うことがあるが、
ヒメオドリコソウの方が、花も葉も地味な感じがする。
名前の割には、質素な花だと思う。

同じオドリコソウでも、
ヒメがつかないオドリコソウは、
白色や、薄紅色の花が大きくて、
とても優雅できれいです。

「俳句歳時記」にヒメオドリコソウが載っていなくて、
「オドリコソウ」が、
(夏の季語)で出ているのは仕方が無い事だと(笑)納得がゆく。

ついでだから、
オドリコソウの例句をあげておく。

 おへんろの通り過ぎたる踊子草  今井千鶴子

 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花桃の蕾

2008-03-10 05:42:00 | 野の花日記
蒼空に、花桃の蕾が大分膨らんできた。
太郎と行く公園に植えてある。
あともう少しだが、
この蕾の時が、愛らしい♪

日が射している間に太郎を連れて行く。
このまま暖かい日が続けば、
咲き出すだろうと思って眺めているのだが、
夕方になるとまだまだ冷たい風が吹く。

まだ蕾のままだ。
花桃は、
一般に桃のなる木とは違う花を楽しみ為の桃の花です。

「俳句歳時記」

野にでれば人みなやさし桃の花 高野素十

一炊の夢のわれかも桃の花   原コウ子

大いなる月の出でゐし桃の花  岸風三楼

緋桃咲く何に汲みても水光り  岡本眸
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オケラの花後

2008-03-09 04:22:57 | 野の花日記
オケラ
<キク科オケラ族>
秋に、地味な白い花を咲かす。
花を囲む苞葉が、
茶色いので一見茶色い花かと見間違えそうだ。

根は、胃の薬になるようだ。
万葉集の
「悲しけば袖も振らむを武蔵野のうけらが花の色に出なゆめ」
がある。

京都の八坂神社のおけら詣は、
乾燥させたオケラの根を篝火にくべ
(特異な匂いがするらしい)
火を吉兆縄に移して持ち帰るのだそうだ。

「俳句歳時記」では、蒼朮を焚く(そうじゅうをたく)
をけらをたく・うけら焼く
で、夏の季語だ。

     蒼朮は煙と灰になりにけり   阿波野青畝
     
     蒼朮を焚く山の湯の一夜かな  伊藤冨美子
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオイヌノフグリ

2008-03-08 05:34:47 | 野の花日記
オオイヌノフグリ
(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)

陽だまりの空地に群れて咲く。

都会の空地の隅でも見られる・・と言いたいけれど、
それすら今は探さないと見つからない。

当たり前の雑草と思うのだが・・
今はそうでもない。

ブリーの小さな花の名前が、なぜ犬のふぐりに見立てたのか?
私には解からないけれど・・
イヌフグリは、
誰でも知っている親しみのある花だと思う。

「俳句歳時記」より
        例句

  足おとが来て犬ふぐりかこまるる   大竹きみ江

  日を乗せし田川の速さいぬふぐり   岡本まち子

  こんこんと日は恙無し犬ふぐり    森澄夫

  いたはりはさげすみに似し犬ふぐり  福田蓼汀

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホトケノザ

2008-03-07 05:56:23 | 野の花日記
<ホトケノザ>
シソ科オドリコソウ属

ちょっと気を抜いていると、
プランターや植木鉢にも生えてくる。
春を代表する、都会でも見られる強い草だ。

葉が、半円形で鈍鋸葉が茎の周りにつくのが、
仏様の座にみたてての名前の由来なのだと思う。

春の七草のホトケノザは、
キク科のコオニタビラコで、
間違えられやすい。

「俳句歳時記」でも
小鬼田平子【コオニタビラコ)
のことをさしていて、
七草のひとつの方を取り上げている。

ホトケノザを詠う時、混乱しそうだ。
これらは、コオニタビラコをさしている。

児の声の届く辺に摘む仏の座 磯貝ひろし
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スハマソウ(雪割草)

2008-03-06 06:20:48 | 野の花日記
実は、
スハマソウくらい見分けをつけるのが難しい花はない。

これも、一般に親しまれている雪割草と呼びたいくらいだ。
そっくりなのに、ミスミソウがある。


実際の野に咲くスハマソウには出会ったことがありません。
いまでは、
いろいろな色の雪割草が、園芸品店に出回っているので
本当にスハマソウか・どうかは不確かです。

「俳句歳時記」より
   州浜草【すはまそう・雪割草・三角草(みすみそう)】
   
      禅僧が雪割草を摘みてゆく   成子恵以

      州浜草鞍馬はけふも雪降ると  後藤比奈夫

                  お寺の庭に咲いていたのを見つけました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カタクリの花

2008-03-05 06:17:30 | 野の花日記
午後から時間が出来たので、
○○園まで自転車に乗って出かけた。

ここは、お寺が集まっている場所がある。
何気なく入ったお寺の庭に、
今年初めての片栗の花に出会った。
今頃、東京でこんな近くで見つけるなんて、
ラッキーとしか思えない。
本来なら、里山の雑木林の下に、
群れて咲くのを見たいものだが・。
花に呼ばれた気がした。

「俳句歳時記」より
片栗の花(かたくりの花・かたかごの花)

かたくりの明日ひらく花虔しき  石田あき子

雪淡し片栗の花なほ淡し     古賀まり子

片栗の花裏山を淋しくす     村山しゅら

片栗の花ある限り登るなり    八木沢高原
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トチノキの新芽

2008-03-04 06:08:04 | 野の花日記
トチノキは、この頃街路樹や公園で見られる。
これは、駅近くの街路樹のトチノキの新芽です。
たまに、通る場所なので、
これがトチノキと言う事は判っています。

まだ、たぶん植えて間もないので、
花が咲いたのも実がなったのもまだ見たことはありません。

それでも夏に元気な葉をだして、
緑蔭を作ってくれた事は思いだします。

新芽はどれも希望に満ちているように見えるから不思議です。

ベニバナトチノキというのもあって、
それは花が綺麗で楽しめます。

やっぱり普通のトチノキが楽しいのは、
秋の丸い実の中が割れた姿でしょう。
一見、
中は栗の実のような形をしていて、
私は、顔を描いたりして遊びます。

「俳句歳時記」では、
橡の花で、夏の季語になっている。

         明日恃みゐて橡の花夜も白き   小松崎爽青
         
         雨よりもさみしきさまに橡散れり 上村占魚

       
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノビル

2008-03-03 06:18:40 | 野の花日記
ノビル
ユリ科ネギ属

美術館の庭で見つけた。
一見、ただの雑草に見えるけれど、
抜いて匂いをかげばすぐわかります。


東京の空地さえあれば、見つけることも可能ですが、
その空地さえ見つからないのが、現実です。

里山の土手の軟らかい土なら、
抜いてりん茎の丸いのを酢味噌で食べたりするけれど、
抜くほどは無かったし、
やっと生え出したばかりなのでそっとしておく。

6月ごろ白い小さな花を咲かせるのもまた愛らしい。
花は、秋に茶色の珠芽(むかご)になる。

「俳句歳時記」より
  野蒜
  【山蒜・沢蒜・小蒜・乞食ねぎ(ほいとネギ)】

   野蒜つむ擬宝珠つむただ生きむため   加藤楸邨

   摘みたきもの空にもありて野蒜摘    能村登四郎
   
   野蒜掘る今宵の酒をたのしみて     上村占魚 
   
   雲影をいくたびくぐる野蒜摘      福永耕ニ    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辛夷の花芽

2008-03-02 07:03:38 | 野の花日記
辛夷は、東京でも探せば見られる。

我が家の辛夷は、
今年は日当りが悪くて、
枝先を探してみたが・まだ小さすぎて
咲いてくれるかどうか解からないくらいです。

蕾の形が握り拳に似ている?事から、
この名がついたそうです。

「俳句歳時記」より

 みな指になり風つかむ花辛夷    林 翔

 一山に一樹のみある夕辛夷    能村登四郎

 そのひまの空はまぼろし辛夷咲く 井沢正江

 白辛夷咲きて雪嶺を遥かにす   門田三代子

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする