最近、現役時代とは違って、よく、QBハウスに行ってヘアカットをしてもらう。
昔は、気を使って理髪店を選んで出かけていたが、引退してからは、仕事や交際など生活そのものが、プライベート主体になって、公式な場やあらたまった場に出かけることも少なくなり、特に、後期高齢者になってからは、外向きにも気を使うことがなくなったので、散髪も、簡易なヘアカットで済ますようになったのである。
QBハウスでは、ヘアカットだけなので、髭剃りもなければ洗髪もないので、家に帰って、風呂に入って髭を剃り頭を洗ってすっきりとしなければならない。
このヘアカット・オンリーの経験は、既に、60年前にアメリカで経験しているので慣れている。フィラデルフィアで留学生活をしていた時である。
大学の近辺に、結構理髪店があったのだが、殆どイタリア系のアメリカ人の店であった。
アメリカの理髪店のシステムは、日本のようにフル・サービスの一括料金ではなくて、散髪も、ステップバイステップで料金が決まっていて、ヘアカットでいくら、髭を剃っていくら、洗髪していくら、と言った調子で、作業に応じて、料金が加算されていくので、どこまでやるかは客の判断である。
我々日本人留学生は、経済的な問題もあったが、良く分からないムクツケキイタリア男に、カミソリを当てられるのに恐怖を感じて、カットオンリーで止めてきた。寮に帰って、シャワーを浴びて、髭を剃り頭を洗えば済むので安上がりでもあった。
QBハウスは、このカットオンリーそのもので、その後に、バキュームで残り毛をはらうという作業を付け加えただけで、完全に、アメリカのシステムの模倣である。
経営学の本などで、このQBハウスのヘアカット専門店のシステムが、イノベーションだと囃されているのだが、あの、ブラジルのバールの止まり木システムを模倣してスタートしたドトール・コーヒーと同様に、イノベーションと称するには、多少の疑問を感じている。
尤も、イノベーションの権化のように言われているジョブズでさえ、基本的な革新技術は既に存在していて、それを活用し組み合わせててイノベィティブな製品を作り上げたのだと言われているように、イノベーションは、基礎技術やノウハウなどよりも、製品として実現するか、事業として成り立つか、その帰趨の方が重要であることは間違いない。
いくら素晴しい発明や発見があっても、イノベーションを実現するためには、魔の川/死の谷/ダーウィンの海のという艱難辛苦の障害を乗り越えなければならないのである。
さて、海外に長かったので、散髪には色々な思い出がある。
ブラジルに居た時には、サンパウロには日本人街があって、日本人経営の理髪店があったので、全く苦労はなかった。
ロンドンは、流石に日本人が多くて、若い日本人の理容師や美容師が店舗を構えていたので、これらのお世話になった。
オランダのアムステルダムには、ホテルオークラに、米倉があったので助かった。
パリでは、場違いながら、山野愛子美容室に行ったこともある。
そうは言っても、海外を結構移動していたので、途中で理髪店に入ることがあって、何故か、意識的に中国人の店を探して行った記憶がある。
やはり、白人理容師のカミソリ恐怖症が強かった所為だと思う。
いずれにしろ、海外では、散髪屋に苦労したので、理髪店に行くのが少しずつ遅れ気味になってしまって、最近も、出不精になると億劫になって困っている。
QBハウスなら、たった、10分で、1200円、
近くにあれば楽なのだが、バスに乗らなければ行けないし、近くには、昔ながらの冴えない散髪屋しかなくて、行くのも嫌である。
さあ、どうするか、たかが、サンパツである。
昔は、気を使って理髪店を選んで出かけていたが、引退してからは、仕事や交際など生活そのものが、プライベート主体になって、公式な場やあらたまった場に出かけることも少なくなり、特に、後期高齢者になってからは、外向きにも気を使うことがなくなったので、散髪も、簡易なヘアカットで済ますようになったのである。
QBハウスでは、ヘアカットだけなので、髭剃りもなければ洗髪もないので、家に帰って、風呂に入って髭を剃り頭を洗ってすっきりとしなければならない。
このヘアカット・オンリーの経験は、既に、60年前にアメリカで経験しているので慣れている。フィラデルフィアで留学生活をしていた時である。
大学の近辺に、結構理髪店があったのだが、殆どイタリア系のアメリカ人の店であった。
アメリカの理髪店のシステムは、日本のようにフル・サービスの一括料金ではなくて、散髪も、ステップバイステップで料金が決まっていて、ヘアカットでいくら、髭を剃っていくら、洗髪していくら、と言った調子で、作業に応じて、料金が加算されていくので、どこまでやるかは客の判断である。
我々日本人留学生は、経済的な問題もあったが、良く分からないムクツケキイタリア男に、カミソリを当てられるのに恐怖を感じて、カットオンリーで止めてきた。寮に帰って、シャワーを浴びて、髭を剃り頭を洗えば済むので安上がりでもあった。
QBハウスは、このカットオンリーそのもので、その後に、バキュームで残り毛をはらうという作業を付け加えただけで、完全に、アメリカのシステムの模倣である。
経営学の本などで、このQBハウスのヘアカット専門店のシステムが、イノベーションだと囃されているのだが、あの、ブラジルのバールの止まり木システムを模倣してスタートしたドトール・コーヒーと同様に、イノベーションと称するには、多少の疑問を感じている。
尤も、イノベーションの権化のように言われているジョブズでさえ、基本的な革新技術は既に存在していて、それを活用し組み合わせててイノベィティブな製品を作り上げたのだと言われているように、イノベーションは、基礎技術やノウハウなどよりも、製品として実現するか、事業として成り立つか、その帰趨の方が重要であることは間違いない。
いくら素晴しい発明や発見があっても、イノベーションを実現するためには、魔の川/死の谷/ダーウィンの海のという艱難辛苦の障害を乗り越えなければならないのである。
さて、海外に長かったので、散髪には色々な思い出がある。
ブラジルに居た時には、サンパウロには日本人街があって、日本人経営の理髪店があったので、全く苦労はなかった。
ロンドンは、流石に日本人が多くて、若い日本人の理容師や美容師が店舗を構えていたので、これらのお世話になった。
オランダのアムステルダムには、ホテルオークラに、米倉があったので助かった。
パリでは、場違いながら、山野愛子美容室に行ったこともある。
そうは言っても、海外を結構移動していたので、途中で理髪店に入ることがあって、何故か、意識的に中国人の店を探して行った記憶がある。
やはり、白人理容師のカミソリ恐怖症が強かった所為だと思う。
いずれにしろ、海外では、散髪屋に苦労したので、理髪店に行くのが少しずつ遅れ気味になってしまって、最近も、出不精になると億劫になって困っている。
QBハウスなら、たった、10分で、1200円、
近くにあれば楽なのだが、バスに乗らなければ行けないし、近くには、昔ながらの冴えない散髪屋しかなくて、行くのも嫌である。
さあ、どうするか、たかが、サンパツである。